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なぜ森保Jは前半に苦戦するのか? スペイン人戦術アナリストに訊いたホーム2連戦の“カギ”。キーマンは伊東でも久保でもなく…

カテゴリ:日本代表

アレハンドロ・アロージョ

2022年01月27日

日本は局面に応じたSBのポジション取りや約束事が明確になっていない

【図1】オマーン戦の三苫のプレーエリア。青はオフ・ザ・ボール、黄緑はオフ・ザ・ボール+オン・ザ・ボールのポジション。(C)Driblab

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 もちろん理想は立ち上がりから監督のゲームプラン通りに試合を進めることだ。しかしそこで問題となるのが中盤の構成力の不足だ。それゆえ前半に試合をコントロールできず、得点を奪わなければならない必要性に駆られた終盤のほうが攻撃の危険度が増す結果になっている。

 オマーン戦では三苫の活躍で接戦を制したが、これは相手の疲労やサイドの守備が手薄だったこととも無関係ではない。つまり常に後半投入の選手による単独での突破力に頼った戦い方が通用するとは限らないのだ。

 だからこそポイントとなるのが、周囲のサポート体制の構築だ。とりわけ両サイドバックの働きが重要になってくるが、日本はゲームプランがなかなか見えてこないことと同様に、局面に応じたサイドバックのポジション取りや約束事が明確になっていない印象を受ける。
 
 もちろんウイングの人選次第で、振る舞いが異なるのが本来の姿だ。南野拓実のように中央に顔を出してフィニッシュに絡むタイプが前方で構える場合は高めのポジションで幅を取り、逆に三苫のような突破型は、定位置を低くしてウイングのプレーエリアを広げたほうがいいケースもある。ただ現状では、そうしたサイドバックとウイングによる補完性の構築というものが見えない。

 今回は三苫が怪我の影響で招集外となった一方で、久保建英が復帰を果たした。彼もまたマジョルカでは、サイドバックのポジション取りが低くなると、パフォーマンスが落ちる傾向がある。

 ましてや森保一監督はここ数試合、サイドバックのサポートがさらに重要になってくる4-3-3を継続して採用している。このホーム2連戦でも、両サイドバックの働きが日本の攻撃陣の出来を占う重要な指標となりそうだ。

文●アレハンドロ・アロージョ(戦術アナリスト)
翻訳●下村正幸
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