「W杯は小さい頃から憧れてきた大会」
なぜ彼はここまでフィニッシュにこだわったのか。それは東福岡時代の恩師の言葉が少なからず影響している。彼は突破を得意とするウインガーだったが、高3になると【4-3-3】のアンカーを任され、そこで森重潤也監督から「すべてをこなしてほしい」という要望を受けた。
攻守のバランスを取りながらも、チャンスと見たら2シャドーや1トップを追い越してゴールまで飛び込む。プレスバックを仕掛けてボールを奪ったら、そのままサイドに展開したり、ワンツーやドリブルを駆使して前に運び、ミドルシュート、スルーパス、味方のクロスからのシュートと、フィニッシュに関わる。この難題を彼は1年間、見事にやってのけた。
だからこそ、どのポジションもできて、フィニッシュワークもできる選手として、鹿島でその才能がさらに開花した。
「いろんなポジションができてメリットはあるし、その質を上げていきたい。さらに上に行くためにはフィジカルの部分や守備の部分でボールを奪い切って、そのままゴールを決められるように守備を強化していきます」
攻守のバランスを取りながらも、チャンスと見たら2シャドーや1トップを追い越してゴールまで飛び込む。プレスバックを仕掛けてボールを奪ったら、そのままサイドに展開したり、ワンツーやドリブルを駆使して前に運び、ミドルシュート、スルーパス、味方のクロスからのシュートと、フィニッシュに関わる。この難題を彼は1年間、見事にやってのけた。
だからこそ、どのポジションもできて、フィニッシュワークもできる選手として、鹿島でその才能がさらに開花した。
「いろんなポジションができてメリットはあるし、その質を上げていきたい。さらに上に行くためにはフィジカルの部分や守備の部分でボールを奪い切って、そのままゴールを決められるように守備を強化していきます」
自分が伸ばすべき長所を彼はきちんと把握している。それは今回の代表合宿でより明確になっただろう。同時に、新たな具体的な目標も彼の中に生まれた。
「ワールドカップ(W杯)は小さい頃から憧れてきた大会ですし、前回のロシア大会も観ていました。今回、多少かもしれませんが、自分にも出場できるチャンスが巡ってきた。そこに食らいついていけるように全力でプレーしたいです」
2列目のポジションには多くのタレントがいる。原口元気らベテラン然り、堂安律、相馬勇紀ら東京五輪世代然り、久保建英などの同世代もいる。
「熾烈な戦いになると思うので、いろんなポジションをできる強みやフィニッシュ、ボールを奪って結果につなげるなど、もっと自分の長所を磨いていかないといけないと思っています。僕も同世代なので負けたくない気持ちはありますが、その中でプレーを見ることもいい刺激になっているので、自分も代表活動の場に来たら結果を残したいと思います」
カタールW杯という、見えてきた目標に向けて。まずはアジアの過酷な戦いで戦力になるべく、そして鹿島で本山のようなタイトルに導く10番となるべく、荒木の新たなる1年がスタートした。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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2列目のポジションには多くのタレントがいる。原口元気らベテラン然り、堂安律、相馬勇紀ら東京五輪世代然り、久保建英などの同世代もいる。
「熾烈な戦いになると思うので、いろんなポジションをできる強みやフィニッシュ、ボールを奪って結果につなげるなど、もっと自分の長所を磨いていかないといけないと思っています。僕も同世代なので負けたくない気持ちはありますが、その中でプレーを見ることもいい刺激になっているので、自分も代表活動の場に来たら結果を残したいと思います」
カタールW杯という、見えてきた目標に向けて。まずはアジアの過酷な戦いで戦力になるべく、そして鹿島で本山のようなタイトルに導く10番となるべく、荒木の新たなる1年がスタートした。
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