ベイルを中央で起用する新機軸を打ち出す。
さて、ベニテスは戦術面で興味深い新機軸を打ち出している。それは、これまでと異なるベイルの起用法だ。
ベニテスは、ベイルをアウトサイドではなく中央で起用するプランを持っている。キャンプ開始から4-2-3-1と4-4-2の両システムを使っているが、4-2-3-1ではトップ下と1トップ、4-4-2では2トップの一角にベイルを入れているのだ。7月18日のローマ戦では、4-2-3-1のトップ下で先発させた。
戦術家と言われるベニテスは、規律を重視する統制型だ。前任者のカルロ・アンチェロッティは、良く言えば個性や選手の自主性を重んじる、ある意味で古典的な監督だった。一方のベニテスは選手に多くを要求する。
例えば、練習後の長距離走だ。フィジカル向上のため、ベニテスは選手を走らせている。アンチェロッティはこれをやらなかった。2部練習が多いのも前任者との違いだ。
もっとも、共通点もある。ルカ・モドリッチへの信頼だ。モドリッチに頻繁に話しかけるベニテスの姿からは、この司令塔に対する期待が手に取るように分かる。ベニテスはモドリッチとクロースを中盤センターに並べ、チームの全権を委ねる腹積もりだ。
そのモドリッチは膝の負傷が癒え、練習ではキレのある動きを見せている。コンディションは良好のようだ。
真冬のオーストラリアで、ラファ(ベニテス監督の愛称)が率いる新生マドリーに熱い視線が注がれている。
【記者】
Pablo POLO|MARCA
パブロ・ポロ/マルカ
スペイン最大のスポーツ紙『マルカ』でレアル・マドリー番を務める敏腕記者。フランス語を操り、フランスやアフリカ系の選手とも親密な関係を築いている。アトレティコ番の経験もあり、首都の2大クラブに明るい。
【翻訳】
豊福晋
ベニテスは、ベイルをアウトサイドではなく中央で起用するプランを持っている。キャンプ開始から4-2-3-1と4-4-2の両システムを使っているが、4-2-3-1ではトップ下と1トップ、4-4-2では2トップの一角にベイルを入れているのだ。7月18日のローマ戦では、4-2-3-1のトップ下で先発させた。
戦術家と言われるベニテスは、規律を重視する統制型だ。前任者のカルロ・アンチェロッティは、良く言えば個性や選手の自主性を重んじる、ある意味で古典的な監督だった。一方のベニテスは選手に多くを要求する。
例えば、練習後の長距離走だ。フィジカル向上のため、ベニテスは選手を走らせている。アンチェロッティはこれをやらなかった。2部練習が多いのも前任者との違いだ。
もっとも、共通点もある。ルカ・モドリッチへの信頼だ。モドリッチに頻繁に話しかけるベニテスの姿からは、この司令塔に対する期待が手に取るように分かる。ベニテスはモドリッチとクロースを中盤センターに並べ、チームの全権を委ねる腹積もりだ。
そのモドリッチは膝の負傷が癒え、練習ではキレのある動きを見せている。コンディションは良好のようだ。
真冬のオーストラリアで、ラファ(ベニテス監督の愛称)が率いる新生マドリーに熱い視線が注がれている。
【記者】
Pablo POLO|MARCA
パブロ・ポロ/マルカ
スペイン最大のスポーツ紙『マルカ』でレアル・マドリー番を務める敏腕記者。フランス語を操り、フランスやアフリカ系の選手とも親密な関係を築いている。アトレティコ番の経験もあり、首都の2大クラブに明るい。
【翻訳】
豊福晋