ベニテス新体制のファーストインプレッションは? 【マドリー番記者】のキャンプレポ

カテゴリ:メガクラブ

パブロ・ポロ

2015年07月20日

ベイルを中央で起用する新機軸を打ち出す。

ベニテスが打ち出した戦術的な新機軸は、ベイル(左)の中央での起用。7月18日のローマ戦ではトップ下で先発させた。 (C) Getty Images

画像を見る

 さて、ベニテスは戦術面で興味深い新機軸を打ち出している。それは、これまでと異なるベイルの起用法だ。
 
 ベニテスは、ベイルをアウトサイドではなく中央で起用するプランを持っている。キャンプ開始から4-2-3-1と4-4-2の両システムを使っているが、4-2-3-1ではトップ下と1トップ、4-4-2では2トップの一角にベイルを入れているのだ。7月18日のローマ戦では、4-2-3-1のトップ下で先発させた。
 
 戦術家と言われるベニテスは、規律を重視する統制型だ。前任者のカルロ・アンチェロッティは、良く言えば個性や選手の自主性を重んじる、ある意味で古典的な監督だった。一方のベニテスは選手に多くを要求する。
 
 例えば、練習後の長距離走だ。フィジカル向上のため、ベニテスは選手を走らせている。アンチェロッティはこれをやらなかった。2部練習が多いのも前任者との違いだ。
 
 もっとも、共通点もある。ルカ・モドリッチへの信頼だ。モドリッチに頻繁に話しかけるベニテスの姿からは、この司令塔に対する期待が手に取るように分かる。ベニテスはモドリッチとクロースを中盤センターに並べ、チームの全権を委ねる腹積もりだ。
 
 そのモドリッチは膝の負傷が癒え、練習ではキレのある動きを見せている。コンディションは良好のようだ。
 
 真冬のオーストラリアで、ラファ(ベニテス監督の愛称)が率いる新生マドリーに熱い視線が注がれている。
 
【記者】
Pablo POLO|MARCA
パブロ・ポロ/マルカ
スペイン最大のスポーツ紙『マルカ』でレアル・マドリー番を務める敏腕記者。フランス語を操り、フランスやアフリカ系の選手とも親密な関係を築いている。アトレティコ番の経験もあり、首都の2大クラブに明るい。
【翻訳】
豊福晋
【関連記事】
R・マドリー「夏の仕上がりチェック」ベイルのトップ下起用は新政権の目玉にも & 16歳ウーデゴーは先発で可能性を示す|ローマ戦
新指揮官ベニテスがチームにもたらすであろう3つの変化とは? 【マドリー番記者】
カシージャスがついにマドリー退団、ポルト移籍へ!
全選手がアンチェロッティに心酔していたのに…ペレス会長の判断は間違っている!!【マドリー番記者】
【移籍市場超速報】放出が既定路線のユーベのジョレンテにリバプールとマドリーも興味 etc.

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ