過去に五輪から2年後のW杯本大会にメンバー入りした選手たちは…
さらに、三笘と田中は、ともに今夏に行なわれた東京五輪世代。
実は、過去に五輪から2年後のW杯本大会にメンバー入りし、活躍した選手はそれほど多くはない。
96年のアトランタ五輪からフランスW杯の本大会のメンバー入りをして、主力になったのは城彰二、中田英寿、川口能活の3人。
トルシエ監督がA代表と兼任していた2000年のシドニー五輪からは多くが日韓大会のメンバー入りを果たした。フランスW杯にも出場している中田英寿のほか、柳沢敦、稲本潤一、中田浩二、宮本恒靖、松田直樹らが、02年の日韓大会で主力としてプレーした。この時が五輪から即、A代表で活躍した選手が一番多く、かつ重要なポストを任されていた。
アテネ五輪からは茂庭照幸、駒野友一がドイツW杯のメンバーに選出されたが、ふたりとも基本は控えだった。
北京五輪から南アフリカW杯で主力になったのは、本田圭佑と長友佑都で、特に本田はこの大会でエースに成長した。内田篤人は大会直前までレギュラーだったが、本大会ではスタメンから外れた。
実は、過去に五輪から2年後のW杯本大会にメンバー入りし、活躍した選手はそれほど多くはない。
96年のアトランタ五輪からフランスW杯の本大会のメンバー入りをして、主力になったのは城彰二、中田英寿、川口能活の3人。
トルシエ監督がA代表と兼任していた2000年のシドニー五輪からは多くが日韓大会のメンバー入りを果たした。フランスW杯にも出場している中田英寿のほか、柳沢敦、稲本潤一、中田浩二、宮本恒靖、松田直樹らが、02年の日韓大会で主力としてプレーした。この時が五輪から即、A代表で活躍した選手が一番多く、かつ重要なポストを任されていた。
アテネ五輪からは茂庭照幸、駒野友一がドイツW杯のメンバーに選出されたが、ふたりとも基本は控えだった。
北京五輪から南アフリカW杯で主力になったのは、本田圭佑と長友佑都で、特に本田はこの大会でエースに成長した。内田篤人は大会直前までレギュラーだったが、本大会ではスタメンから外れた。
ベスト4に進出したロンドン五輪から、ブラジルW杯のメンバーに入った選手は、清武弘嗣、山口蛍、酒井高徳、酒井宏樹、齋藤学、権田修一の6名いたが、ほとんど試合に絡めずに終わった。
リオ五輪からロシアW杯でメンバー入りした選手は、遠藤航、大島僚太、植田直通、中村航輔の4人だが、彼らは出場時間がゼロに終わっている。
五輪を経験した後、A代表に入ってもチームはほぼ完成している状態で、そこに割って入り、レギュラーを奪うには、よほどの力がないと難しい。もうひとつ先のW杯ではどの世代も主力になっていくが、五輪の若い選手に直近のW杯は高いハードルになっている。
ただ、田中と三笘は今回、最終予選を戦いつつ、チームの完成度を高めていく段階で自分の良さを発揮している。二人ともに武器が明確で、それが圧倒的な存在感を放っている。何よりも伊東も含めてチームの勝利に結果で貢献しているのが大きい。
こうした新陳代謝はチームにとっては欠かせない。大胆な采配、選手起用を見せない森保監督だが、停滞したチームには、新しい血の投入なくして容易には変革できない。オマーン戦で三笘が見せたチームを変えるプレーと勢いは、今もこれからも森保監督のチームにとって一番必要とされているものに違いない。
文●佐藤 俊(スポーツライター)
【W杯アジア最終予選PHOTO】オマーン0-1日本|期待の三笘の突破から伊東が決勝点!貴重な勝利を手にし、豪州をかわして2位浮上!
【PHOTO】敵地・オマーンで日本代表を応援するサポーターを特集!
リオ五輪からロシアW杯でメンバー入りした選手は、遠藤航、大島僚太、植田直通、中村航輔の4人だが、彼らは出場時間がゼロに終わっている。
五輪を経験した後、A代表に入ってもチームはほぼ完成している状態で、そこに割って入り、レギュラーを奪うには、よほどの力がないと難しい。もうひとつ先のW杯ではどの世代も主力になっていくが、五輪の若い選手に直近のW杯は高いハードルになっている。
ただ、田中と三笘は今回、最終予選を戦いつつ、チームの完成度を高めていく段階で自分の良さを発揮している。二人ともに武器が明確で、それが圧倒的な存在感を放っている。何よりも伊東も含めてチームの勝利に結果で貢献しているのが大きい。
こうした新陳代謝はチームにとっては欠かせない。大胆な采配、選手起用を見せない森保監督だが、停滞したチームには、新しい血の投入なくして容易には変革できない。オマーン戦で三笘が見せたチームを変えるプレーと勢いは、今もこれからも森保監督のチームにとって一番必要とされているものに違いない。
文●佐藤 俊(スポーツライター)
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