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【現地発・オマーン決戦の舞台裏】記者が声を掛けると森保監督は意味深な言葉を口にした「人生は全て生きるか死ぬか」

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2021年11月17日

指揮官は本気で自身の進退を賭けてこの大一番に挑んでいたのかもしれない

試合後は円陣を組んで選手たちにメッセージを発した森保監督。写真:元川悦子

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 81分にゴールが生まれると、威勢のよかったオマーンサポーターも沈黙。日本の強さに意気消沈した様子だった。結局、終わってみれば、ボール支配率は60対40で、シュート数は14対4。パス成功率も日本の82%に対し、オマーンは69%と内容にも明らかに差があった。それを認めたからこそ、試合後には大きな拍手を日本代表の選手たちに送り、祝福する姿勢を見せたのだ。
 

約1万4000人の観衆が入った敵地のスルタン・カブース・スタジアム。写真:元川悦子

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 そういった環境に力をもらったのか、森保監督も試合後の円陣で「試合に出られる者、出られない者がいる中、みんながチームのために最後まで準備をして戦ってきてくれた。それがいいエネルギーとなり、パワーを生んで勝利になった」と選手たちを労った。

 直後に行なわれたリアル記者会見にMVPの伊東を伴って現われた指揮官は淡々とした様子だったが、会見が終わると6人の日本人記者全員にグータッチ。自ら勝利の喜びを分かち合おうと試みた。筆者が「本当によかったですね」と声を掛けると「人生は全て生きるか死ぬかですよ」と意味深な言葉を口にした。

 もしかすると、指揮官は本気で自身の進退を賭けてこの大一番に挑んでいたのかもしれない。そのくらいの覚悟で全身全霊を込めてぶつかったからこそ、勝利を手にできた。スルタン・カブース・スタジアムの歴史や幸運もプラスに働き、森保監督は「生死を賭けた大勝負」に勝ち、カタールW杯イヤーの2022年も代表監督の職を継続することになったのである。

 もちろんカタール切符獲得が確定したわけではない。「なぜ頭から三笘・中山雄太(ズウォレ)の左サイドコンビを使わなかったのか」「やや低調な大迫を起用し続けていいのか」といった采配の疑問もいくつかある。森保監督のマネージメント全てが賞賛されるわけではないだろうが、まずは最終予選最大の危機は乗り越えたのではないか。マスカットの地で修羅場を潜り抜けた指揮官と選手たちがより一層タフさを増し、右肩上がりの軌跡を辿ることを願ってやまない。

現地取材:元川悦子(フリーライター)

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