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【現地発】森保J、いよいよ競争激化か…三笘・中山の活躍が想起させる5年前の「ビッグ3」外し

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2021年11月17日

ロシアW杯予選では、大一番で本田、香川、岡崎をスタメンから外し勝利を収めた

 思い起こすこと5年前の2016年11月。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表にも同じような出来事があった。2018年ロシアW杯アジア最終予選で苦戦を強いられた指揮官は、大一番のホーム・サウジアラビア戦(埼玉)で本田圭佑(ズドゥバ)、香川真司(PAOK)、岡崎慎司(カルタヘナ)の「ビッグ3」を揃ってスタメンから外したのだ。
 
 そこでロンドン世代の清武弘嗣(C大阪)と原口元気(ウニオン・ベルリン)がゴールという結果を出し、1年半ぶりに代表復帰した大迫が異彩を放った。さらに進境著しい若手の久保裕也(シンシナティ)も切れ味鋭いナイフのような働きを見せ、攻撃陣を活性化してみせた。これを境に大迫と原口は代表の主力へと飛躍した。清武はケガ、久保は監督交代というマイナス要素が響いてロシアには行けなかったものの、最終予選の救世主になったのは間違いない。2017年になって台頭した井手口陽介(G大阪)らを含めて、若くフレッシュな力が加わらなければ、タフな最終予選は乗り切れないのだ。

 10月のオーストラリア戦(埼玉)の田中碧(デュッセルドルフ)、11月シリーズの中山、三笘というのは、前回の大迫や原口に相当する存在と言っていいだろう。森保監督はハリルほどドラスティックな変化を好まないため、歩みは一歩ずつかもしれないが、サウジアラビア戦(ジェッダ)までの固定メンバー起用から脱し始めているのは事実。それを象徴するかのように、試合後のメディア対応でも「今後のポジション争いの部分はニュートラルに見て決めていきたい」と断言している。

 となれば、国際Aマッチ131試合の長友、絶対的1トップに位置付けられた大迫、ここ最近負傷を繰り返している酒井宏樹(浦和)らも安泰というわけにはいかなくなる。田中碧にポジションを奪われた形の柴崎もより危機感を強めるべきだろう。

 逆に三笘や中山らはより存在価値を高めるように努力すべきだし、今回ベンチ外となった上田綺世(鹿島)、前田大然(横浜)、旗手怜央(川崎)らも、強烈なアピールを続けるべきだ。1月27日の次戦・中国戦までは2か月以上もの時間が空く。1月中旬からは国内組合宿も計画されていて、新たな戦力が浮上してくるかもしれない。

 そうしたタイミングで試すべき人材をどんどん使い、多様な戦いができるチームに成長していければ、最終予選終盤戦にも希望が持てる。本大会を視野に入れても、森保監督はもっともっと積極的にチームを変化させるべきだろう。今回のオマーン戦がその契機になれば、理想的なシナリオだ。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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