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現役J指揮官が前代未聞の大学チーム指揮へ…流経大、12年ぶりリーグ制覇と復活の裏にある曺貴裁の存在

カテゴリ:大学

竹中玲央奈

2021年11月14日

キャプテン満田誠「曺さんがいなくなったからこそ自分たちが問われる1年」

勝った方が優勝となる大一番では明治大を相手に逆転勝利。そして2位からの逆転優勝となった。写真:竹中玲央奈

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 称賛されるべき結果を残したが、何よりも大きな功績はサッカースタイルの確立だ。ハードワークや攻撃に転じた時の追い越し、コンパクトなライン間やサイドバックの積極的な攻撃参加などをチームに植えつけ、もともと技術の高い集団だった流経を“強く、戦えるチーム”に変容させた。
 
「背後へのボールや前線の献身性は相手チームにとっては脅威。やりづらさを感じていた」 明治大の主将・石井優輝はこう振り返ったが、常に対戦相手にこう思わせるチームになった。

「ボールを奪ったあとに前に出ていくことですね。足もとだけでもらうことは誰でもできる。前に走ってボールが出た時にどれだけできるか、というところも学びました」

 この日、決勝ゴールを決めた仙波は曺氏の指導についてこう語ったが、彼以外にも力を伸ばした選手は枚挙にいとまがない。J1王者・川崎の内定を掴み取った佐々木旭やユース時代を過ごした広島への帰還を果たした満田誠もそうだ。彼らが3年次の昨年、曺氏に植えつけられたモノを4年になっても体現し、栄冠の原動力となった。

 加えて、彼が1年でいなくなったことが逆に流経大の着火剤にも。

「去年は曺さんの元で充実した1年を送れた。今年は、曺さんがいなくなったからこそ、自分たちが問われる1年だった」
 主将の満田はそう言う。

「曺さんがいないから負けたと思われたくなかった」
 仙波も同様に語り、そしてこう続ける。

「京都が12年ぶりにJ1に上がろうとしているので。僕らが優勝して、京都にも続いてもらえればなと」

 流経大がこの日以前に、関東大学リーグで最後に優勝した2010年は、京都がJ1にいたラストシーズンでもある。これも何かの巡り合わせだろうか。
 
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