右ワイドで田中が浮いてしまった
伊東がそう振り返るゴールは、5バックをベースにしながら攻撃時に後ろが3枚になり、しかも戻りながらのクロス対応に難のあるベトナムのウィークを考えれば、狙い通りと言える。ただ、早い時間にリードした割に、日本の攻撃リズムはなかなか上がって行かなかった。
その理由の1つは、ベトナムが中盤をほとんど経由せずに、ロングボールやカウンターからサイドを抉ってチャンスに持ち込む場面が意外に多かったこと。もう1つは、日本の中盤3枚を起点とした攻撃があまり機能しなかったことだ。
「相手がブロックを敷いて5-4-1みたいな形になってくるというのはあらかじめ分かっていたので、中でスペースを作ろうと思ったら幅を取ったり、相手を食いつかせるような立ち位置が必要かなって思っていて。でも、正直ちょっと遠すぎたかな」
“3ボランチ”とも表現される中盤の左インサイドハーフを担った守田英正はそう振り返る。基本的に右サイドは伊東が外側に張り、山根が川崎フロンターレでも見せるようなインサイドのポジショニングでサポートする構図だった。一方の左はサイドバックの長友佑都が外側の高いポジションを取り、南野がインサイド寄りになり、守田は彼らを中間でサポートするポジションを心がけていたように見える。
その理由の1つは、ベトナムが中盤をほとんど経由せずに、ロングボールやカウンターからサイドを抉ってチャンスに持ち込む場面が意外に多かったこと。もう1つは、日本の中盤3枚を起点とした攻撃があまり機能しなかったことだ。
「相手がブロックを敷いて5-4-1みたいな形になってくるというのはあらかじめ分かっていたので、中でスペースを作ろうと思ったら幅を取ったり、相手を食いつかせるような立ち位置が必要かなって思っていて。でも、正直ちょっと遠すぎたかな」
“3ボランチ”とも表現される中盤の左インサイドハーフを担った守田英正はそう振り返る。基本的に右サイドは伊東が外側に張り、山根が川崎フロンターレでも見せるようなインサイドのポジショニングでサポートする構図だった。一方の左はサイドバックの長友佑都が外側の高いポジションを取り、南野がインサイド寄りになり、守田は彼らを中間でサポートするポジションを心がけていたように見える。
そうした状況で難しくなるのが、中央の遠藤との距離感だ。「基本的には真ん中でどっしり立っているのがいいのかなという感覚でプレーしていました」と振り返る遠藤と、守田の距離がしばしば遠くなり、ボールがスムーズに回らないことに加えて、右サイドは伊東と山根でビルドアップとチャンスメイクが完結してしまうため、右ワイドで田中碧が浮いてしまった。
この試合の1つの解決方法としては、遠藤がもう少しずれて田中と2ボランチ気味になること。そうすることで、鎌田大地のようなオーソドックスなトップ下はいなくても、守田が少し高い位置で南野、長友と絡めるし、守備に切り替わっても長友と守田の裏を遠藤がケアしやすくなる。
筆者の見解としては試合前の記事で指摘した通り、ベトナム戦に関しては4-3-3がハマりにくいので、4-2-3-1に一度戻して、そこから適切な立ち位置を考えるほうがベターだったと思う。
この試合の1つの解決方法としては、遠藤がもう少しずれて田中と2ボランチ気味になること。そうすることで、鎌田大地のようなオーソドックスなトップ下はいなくても、守田が少し高い位置で南野、長友と絡めるし、守備に切り替わっても長友と守田の裏を遠藤がケアしやすくなる。
筆者の見解としては試合前の記事で指摘した通り、ベトナム戦に関しては4-3-3がハマりにくいので、4-2-3-1に一度戻して、そこから適切な立ち位置を考えるほうがベターだったと思う。