• トップ
  • ニュース一覧
  • 「ロナウドやメッシが来るんじゃないかと…」サウジ資本が買収したニューカッスルが、一夜にして“嫌われ者”になった理由【英国人記者の目】

「ロナウドやメッシが来るんじゃないかと…」サウジ資本が買収したニューカッスルが、一夜にして“嫌われ者”になった理由【英国人記者の目】

カテゴリ:ワールド

スティーブ・マッケンジー

2021年10月27日

“ニューカッスル嫌い”が加速している

新体制下でさっそく解任を言い渡されたスティーブ・ブルース元監督。(C)Getty Images

画像を見る

 そもそも、英国のサッカーファンは、巨額の資金援助を受けているクラブを好まず、そのチームのファンであっても嫌悪感を持つ傾向にある。

 ニューカッスルのサポーターの中にも、早々に新オーナーの下では試合を観戦しないと表明している者もいる。サウジアラビアで問題視されている人権軽視問題をないがしろにしたままの買収に納得できず、スタジアムで応援するのは無理だというのだ。

 そして、新体制のニューカッスルではまず、監督のスティーブ・ブルースが解任された。これは「不当な扱いを受けた」事実として、クラブを嫌う理由となる。実際、彼のもとでの成績は悪かったのだが、よそのファンには“サウジアラビアの後ろ盾による変化”としか映らない。
 
 一方で、新しい投資に喜んでいるファンもいる。彼らは、その資金がどこから来たのかなど気にせず、チームの強化を望んでいる。例えば、クリスチアーノ・ロナウドやリオネル・メッシを連れてくるのではないかという夢物語を信じているのだ。

 ただ、どんなに巨額を費やしたとしても、このクラブが優勝トロフィーに挑戦するようになるまでには、かなりの年月を要するだろう。現時点での選手たちのクオリティは低く、大型補強が必要な状況にある。とはいえ、すぐにスター選手を連れ込めるはずもなく、これからが本番だ。良いことも悪いことも必ず起こる。

 成功するか失敗するかは、時間が経てば分かる。イングランドでの冷風も、結果が出たときには収まるのではないだろうか。

取材・文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
【関連記事】
「トミヤスの加入で全てが変わった」英代表MFの復調は“冨安健洋のおかげ”と地元メディアが指摘!「彼の重要性を浮き彫りにしている」
「デストではなく冨安で正解だった」アーセナルのバルサDF獲得見送りは“見事な判断”と現地報道!「トミヤスはエクセレント」 
“超リッチ”に生まれ変わったニューカッスル、解任したブルース監督の後任候補は? 有力視されているのが…
「コンテは合わない」「タイトルが欲しくないのか?」マンU指揮官の人事を巡り、ご意見番が大舌戦!
「数年後のCL出場は保証された」クロップが“金満”ニューカッスルに独自見解「いくつか間違った決断をしてから…」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ