• トップ
  • ニュース一覧
  • 【リーグカップ決勝・名勝負3選】成長途上のクラブが強豪を倒す。「下剋上」こそが醍醐味だ!

【リーグカップ決勝・名勝負3選】成長途上のクラブが強豪を倒す。「下剋上」こそが醍醐味だ!

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2021年10月27日

オリジナル10の名門を破った印象深いファイナル

08年大会では大分が清水を破り初戴冠。当時のチームには森重(写真)や金崎、家長、清武など若き逸材が揃い、躍動感に満ちていた。(C)SOCCER DIGEST

画像を見る

 最後は08年の大分トリニータ対清水エスパルス戦。財政規模の小さい地方クラブがオリジナル10の名門を2-0で破った印象深いファイナルだ。

 当時の大分は森重真人、金崎夢生、家長昭博、清武弘嗣といった20歳そこそこの逸材が揃った集団。この日欠場した西川周作もいた。彼らをシャムスカ監督がうまく統率し、チーム全体が躍動感に満ち溢れていた。

 対する清水も長谷川健太監督就任から着実に力をつけ、岡崎慎司が日本代表入り。同世代の岩下敬輔、青山直晃、枝村匠馬らも伸び盛りで、実力伯仲と言われた。

 緊張感漂うなか、キックオフされたこの試合。前半は両者とも均衡を破れず、後半に突入。そこで先手を取ったのが大分だった。右サイドを突破した金崎のクロスをミスター・トリニータの異名を持つ高松大樹がヘッド。最高の形で先制点を奪う。さらに終盤には10番をつける点取り屋・ウェズレイがダメ押し弾をゲット。大分が初の頂点に輝いた。
 
 翌09年には経営危機に瀕し、光り輝く若手たちは続々と他クラブへ移籍してしまったが、プロヴィンチャにこれだけのスター候補生が揃うことは滅多にない。そういう意味でも大分の優勝は貴重な出来事であり、Jリーグ全体に大きな勇気を与えてくれた。

 17年大会のファイナルも次点として加えたい。川崎フロンターレを2-0で下したセレッソ大阪が初優勝。今回決勝に進出した彼らが再びタイトルを取れるのか。それとも当時の優勝メンバー・柿谷曜一朗を擁する名古屋グランパスが初の頂点に輝くのか。2021年大会につながるこのゲームは今一度、振り返っておいたほうがいいだろう。

文●元川悦子(フリーライター)

【PHOTO】ルヴァンカップニューヒーロー賞の歴代受賞者を一挙振り返り!(1996~2021)
 
【関連記事】
「浦和のゴールを守るのは大きな責任」ニューヒーロー賞の鈴木彩艶が喜びを語る…「もっとGKにフォーカスを」と願望も
ルヴァン杯決勝で内田篤人が注目する選手は? 試合の見どころは「名古屋の守備とセレッソの中盤の強さ」
【識者に訊く|JリーグMVP候補】スプリント王・前田大然が有力! 川崎の守備に安定をもたらす“静のGK”も
新機軸「4-3-3」を継続すべきか。11月のベトナム&オマーン戦のベストな戦い方を探る【W杯最終予選】
【J1ベストイレブン】MVPはガンバのエース!仙台から2選手が初選出|33節

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ