開幕からしばらくは、強豪との対戦が相次いだだけに、白星がなくても内容を評価されていた。だが、吉田麻也が所属するサンプドリアに対する重圧は強まってきている。
開幕戦でミランに0-1と敗れたサンプドリアは、第3節で吉田がチームの今季初得点を挙げるなどし、王者インテルと2-2で引き分けた。第5節でナポリに0-4と手痛く敗れたが、続くユベントス戦は、同じ黒星ながら敵地で強豪に1点差の惜敗。日本代表DFは今シーズン2点目を挙げ、賛辞が寄せられた。
だが、第7節のウディネーゼ戦で終盤の失点により勝利を逃すと、前節はカリアリに1-3と敗北。8試合を消化して1勝3分け4敗のサンプドリアは、勝点6と降格圏と同じポイントに甘んじている。
特に懸念される点のひとつが守備だ。唯一の白星を挙げたエンポリ戦以降、4試合で13失点。それまでの4試合で3失点にとどめ、2試合でクリーンシートを保っていただけに、守備陣への視線は冷ややかになってきた。
直近の4試合で13失点
10月19日、サンプドリア専門サイト『SAMPNEWS24』は、「ヨシダとコリーが苦戦中。守備陣は回答が必要」と題し、吉田とオマール・コリーのCBコンビを中心とする最終ラインに奮起を求めた。
同メディアは「ヨシダとコリーも被告人席に。流れを変える必要がある。CBコンビも責任を免れない」と、日本代表主将らを厳しく評価している。
「シーズン序盤戦で彼らは真の保証だった。だが、それから事態は変わった。彼らはあまりにも良いカバーとポジショニングのミスを繰り返しているのだ。カリアリ戦で大敗し、次節スペツィア戦ではもっと注意して協力し、試合開始から闘争的な姿勢を見せる必要がある。ヨシダとコリーはサンプドリアの2人のリーダーであり、彼らが必要なのだ」
高く評価されているからこそ、期待も大きい。吉田はスペツィア戦でチームをクリーンシートに導き、流れを好転させる原動力となれるだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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