日本代表、“世代交代”を図るべきはFWと左SBか? 指揮官の無難で保守的な姿勢が閉塞状況を招いている

カテゴリ:日本代表

加部 究

2021年10月18日

監督の4年周期は長過ぎる?

日本代表は“世代交代”すべきか? オーストラリア戦のスタメン平均年齢は28.6歳だったが…。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 森保一監督率いる日本代表のオーストラリア戦のスタメン平均年齢は28.6歳、一方で招集した23選手の平均は27.6歳だった。直近のワールドカップ4大会を戦った日本代表の平均年齢は27歳前後なので、ここ15年間ほどのビッグトーナメントでのバランスは定着しつつある。

 世界の趨勢(すうせい)を見れば、2010年からのW杯3大会の優勝チーム、スペイン、ドイツ、フランスはいずれも平均25歳代だったし、同大会が来年開催されることを思えば、やや高齢化の印象は否めない。

 日本代表もW杯に初出場した1998年フランス大会や2002年日韓大会は、平均25歳代の若いチームで戦った。

 1993年にJリーグが創設され、サッカー環境が劇的に変わり、新しい世代から次々に有望株が頭角を現し世界を急追した。セリエAのデビュー戦で中田英寿が欧州王者のユベントスから2ゴールを挙げ、小野伸二がUEFAカップを制し、香川真司がドルトムントを牽引していく。記録と常識が目まぐるしく書き換えられた時期だった。

 だが、プロの時代の到来に伴う急成長期は、人間に例えればゴールデンエイジのようなもので、やがて日本代表チームも27歳前後の円熟期の選手たちが中核を成すバランスに落ち着いてきた。
 
 もちろん、世界基準に即して各選手たちの到達ポイントを高めていくためには、もっと早期の発芽を促進していく必要があるが、国際的には異端な大卒という足跡を筆頭に、様々なバックボーンを持つ選手たちが集まってきている事情を踏まえれば、妥当な構成とも言える。

 オーストラリア戦のスタメンで30歳を超えていたのは5人。守護神の権田修一が32歳、DFでは35歳の長友佑都を筆頭に、吉田麻也が33歳、酒井宏樹が31歳、そしてFWの大迫勇也が31歳だった。

 確かにGKでは、かつてディノ・ゾフが40歳で世界を制覇(1982年スペイン・W杯/イタリア代表)したし、43歳で現役のジャンルイジ・ブッフォンの例などもあり、32歳の権田は働き盛りとも言える。またCBも今年欧州王者に輝いたイタリアは相変わらず37歳のジョルジョ・キエッリーニと34歳のレオナルド・ボヌッチがコンビを組んでいたし、SBもハビエル・サネッティや最近のダニエウ・アウベスの例を見れば、40歳近くまで活躍が可能だ。実際に長友、酒井、大迫らが、依然として日本代表に相応しい水準にあるのは間違いない。

 しかし一方で彼らのJリーグ復帰は、ピークアウトの予兆でもある。「ポジションは実力で奪い取るもの」と言われるが、その肝心な「実力が入れ替わった」見極めが遅れると停滞を招く。それは森保監督に限らず、アルベルト・ザッケローニ時代後期にも見られた現象なので、常に代表をフレッシュな状態に保つには監督の4年周期は長過ぎるのかもしれない。
 
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