「想定外の出来事が起きている」今季のACL。原副理事長は特殊な状況下で戦う日本勢をどう評価している?

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2021年10月14日

川崎は試合をやるタイミングにも恵まれなかった

ACLのラウンド16で大邱を下した名古屋。特に光ったのはハットトリックを決めたシュヴィルツォクの活躍だ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 コロナ禍で開催された今季のAFCアジア・チャンピオンズリーグ(以下ACL)は、オーストラリアの3クラブが参加辞退するなど、イレギュラーな面が少なからずある。ラウンド16の2試合を現地観戦した原副理事長は、特殊な状況下で戦うJリーグ勢の奮闘ぶりをどう評価しているのか。今後の展望も含めて、訊いてみた。

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 今季のACLは正直、読みにくいです。実際、大会開幕前にオーストラリアの3クラブがコロナ禍の影響で参加辞退を余儀なくされ、中国勢はグループステージを若手主体のチームで戦うなど、想定外の出来事が起きていますよね。

 運に左右される部分もあって、象徴的だったのが決勝トーナメント1回戦の組み合わせ抽選。名古屋グランパスとセレッソ大阪がともにホームで戦う一方、川崎フロンターレはアウェーで、しかも韓国最強の蔚山現代と対戦することになりました。川崎はひと言で、不運でしたね。

 蔚山は確かに強かったですが、シーズン前半の川崎ならきっと勝っていたでしょう。しかし実際は三笘薫選手、田中碧選手がこの夏に移籍で抜け、怪我人もいたので、チーム状態があまり良くなかった。試合をやるタイミングに恵まれなかったという点でも、アンラッキーでした。

 川崎はACLとの相性がいまひとつです。過去の大会では信じられないような負け方をした試合もあって、今回はPK戦で敗れていますし、そういう見方はできるでしょう。悔しい経験をしている分、ACLへの想いは強くなっているはずですから、来季以降にタイトルが獲れるよう改めて頑張ってほしいです。
 

 浦項スティーラーズに敗れたC大阪もツキに見放された印象です(結果は0-1)。8月下旬にレヴィ―・クルピ監督を解任し(後任は小菊昭雄氏)、ドタバタした中で清武弘嗣選手と坂元達裕選手の両主力を怪我で欠くタイミングでの試合でしたからね。苦戦を強いられて当然だったと、私はそう捉えています。

 唯一、名古屋だけは良い状態で大邱FC戦に臨めました。リーグ戦で判断するかぎり、守備が安定しているうえに、新外国籍選手のFWシュヴィルツォクがフィットしていましたから十分な勝機がありましたよね。実際、シュヴィルツォクは大邱戦でハットトリックと力を示しましたし(結果は4-2)、名古屋は会心のゲームをしたと思います。
 
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