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【連載】ミラン番記者の現地発・本田圭佑「ミランの新機軸4-3-1-2で本田の生きる道は?」

カテゴリ:メガクラブ

マルコ・パソット

2015年06月24日

オーナーと新指揮官の直接会談により新システムは決定された。

オーナーとの話し合いで基本的な点を固めたミハイロビッチ新監督。新機軸を高いレベルで機能させるためには、まず彼の采配以前に、必要な人材を集められるかが重要だ。 (C) Getty Images

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 先週の水曜日、シニシャ・ミハイロビッチはシルビオ・ベルルスコーニ・オーナーの別荘であるアルコレ邸を再訪。フィリッポ・インザーギの監督解任と同時に、新指揮官の誕生が正式に発表された。
 
 ミハイロビッチが最初にアルコレを訪問した時は、互いの人となりを知ることが重要だったが、二度目となる今回は、前回よりもずっと具体的で突っ込んだ話し合いがなされたようだ。
 
 大まかな題材は3つ。まずカルチョメルカートについてで、ベルルスコーニはこの夏補強に使える具体的な予算と自分が好む選手のタイプを明かし、ミハイロビッチはどんな選手をチームに獲得してほしいかを話した。
 
 続いて、この夏のプロジェクト。新シーズン始動の具体的な日付(正式には発表になっていないが7月2日か3日と思われる)、練習試合の日程、ツアー、サマーキャンプでの練習内容等についてだ。
 
 そして最後に戦術に関してだが、これについてはベルルスコーニも、一言も二言も持っている……。
 
 このように、約4時間に渡る話し合いのなかでふたりはまず、スタートベースとなる大まかな形を取り決めた。
 
 2015-16シーズンのミランは、インザーギの4-3-3システムから4-3-1-2へと変貌する。いや、するはずだ。数日前までの私なら、何の疑いもなく“変貌する”言い切っていただろうが、カルチョメルカート真っ盛りの今は、多少の疑問が持っている。
 
 なぜなら、ほぼミラン入りが決まったと思われていたアタッカーのジャクソン・マルティネスも、MFのジョフレー・コンドグビアも結局、ロッソネロのユニホームを着ることはなさそうだからだ。
 
 だからシステム自体についても、メルカートが閉まって、実際にどんな選手をミランが獲得したのかが判明するまでは断定できないのだ。
 
 ただし補強は、可能な限り、会長と監督が合意に至った4-3-1-2の形に沿って行なわれるはずである。ベルルスコーニがこのシステムを好むのは、常に“2人のトップとトップ下”がいるからだ。別な言い方をすれば、“ファンタジアとオフェンシブなプレーのための空間”があるからだ。
 
 ただ、とにかく今のところ、それを担う新加入の選手の名前を挙げることはできない。ジャクソン・マルティネスからズラタン・イブラヒモビッチ、カルロス・バッカからエディンソン・カバーニまで、噂は尽きない。
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