指揮官を唸らせるハイレベルな“声掛け”。筑波大DF山原怜音の持つ言葉の力が、J1清水の未来を明るく照らす

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2021年09月20日

ピッチ上の指揮官が豪雨のゲームで見せた存在感

明治大戦は豪雨の中での試合となったが、筑波大の山原は随所に存在感を発揮した。写真:安藤隆人

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 もともとクレバーかつ自己表現が豊かな選手だったが、さらにピッチ上の頭脳であり精神的支柱であることを再確認することができた試合だった。

 関東大学サッカーリーグ1部・第16節の筑波大vs明治大の一戦で、筑波大の清水エスパルス内定DF山原怜音は69分に交代を告げられるまで、ピッチ上の指揮官として大きな存在感を放っていた。
 
 山原は1年次から盟友の角田涼太朗と共に名門でレギュラーの座を掴み、高いアップダウン能力に加えてサイドからピッチ全体を見渡し、両足から繰り出される正確なキックで攻撃の組み立てからフィニッシュまで関われる能力を武器にチームを牽引してきた。だが、今年7月に角田が内定していた横浜F・マリノスに正式に加入し、蹴球部を退部すると、「副将として、(J1)内定者としての立場もあるので、チームの中で一番責任を背負ってプレーすることが使命だと思っています」とチームの中心としての自覚はさらに増した。

 そして9月11日のJ1リーグ28節のサガン鳥栖戦でプロデビューをスタメンで飾ると、チームは1-2で敗れたが、左サイドバックとして堂々たるプレーを見せてフル出場を果たしたことも、彼にとって大きな出来事だった。

「ずっと夢見ていて、『ここでプレーするためにサッカーをやってきた』と言っても過言ではありませんでした」と、待望のプロデビューに言葉を弾ませる一方で、「言葉ひとつにも責任を持たないといけない」と筑波大に戻るとすぐにリーダーとして言動で示すことを忘れなかった。

 右サイドハーフとしてスタメン出場をした明治大戦では、第1試合の法政大vs.桐蔭横浜大の前から台風の影響で豪雨となり、グラウンドも水浸しの状況に。いつものパスをつなぐサッカーを展開できない状況だった。すると山原は試合前からチームメイトに何度もこの試合の戦い方を言葉で伝授していた。

「今日はとにかく割り切らないといけない。90分間通して相手のディフェンスラインの背後にボールを落とし続ける。ちょっとうまく行っているからってちょっとドリブルで運んでみようとか、胸トラップしてみようとか、そういうのではなく90分間は絶対にグラウンドコンディションは良くならないからこそ、ずっと相手をディフェンスラインの裏に走らせるボールを徹底すべきだと思って試合前から言っていました」

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