「クラブの希望はソシエダだったが…」久保建英がマジョルカに移籍した舞台裏をマドリー番記者が明かす「彼には不安があった」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

セルヒオ・サントス

2021年08月27日

マドリーは全面的にタケの決断を尊重した

復帰2戦目でスタメン出場を果たした久保。本人が希望する出場機会は今後も与えられそうだ。 (C)Mutsu FOTOGRAFIA

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 注目されたタケ・クボ(久保建英)の新天地はマジョルカに決まった。いくつもあった選択肢の中から、この古巣をレンタル先に決めたのは彼自身だ。過去2年もそうだったようにレアル・マドリーは全面的にタケの決断を尊重した。

 マドリーが希望していた移籍先は、レアル・ソシエダだった。理由は主に2つある。まず1つ目はスポーツ面。ソシエダはヨーロッパリーグに参戦し、ラ・リーガにおいても上位進出を目標に掲げている。その上を目指す姿勢はサッカースタイルにも表われ、攻撃力はラ・リーガでも屈指のクオリティを誇る。

 そして理由の2つ目は経済面だ。マドリーはソシエダに対し、年俸の全額負担に加え、少額とはいえレンタル料を要求していた。クラブは今回の移籍に際し、その額を公表していないが、マジョルカとソシエダの間では経済力で大きな違いがある。ソシエダへの要求額よりも低いことは間違いないだろう。

 コロナ禍でマドリーも収入が激減し、資金的に決して余裕があるわけではない。そんな中でも、マジョルカへの移籍を容認したのは、成長を願う親心の表われに他ならない。

【動画】「サポーターとの距離が近い」試合後に久保建英へファンからサプライズ
 一方、タケの希望は一貫してマドリー復帰だった。しかしポジションが重なるガレス・ベイルやイスコの残留が決定的になるなどひと夏を経て攻撃陣の顔ぶれはほとんど変わることはなく、その可能性は立ち消えになった。

 海外のクラブからもオファーがあったのは事実だが、タケは当初からラ・リーガでのプレーを希望。自ずとソシエダとマジョルカの二者択一となり、彼自身も最後まで迷っていたが、そこで大きな決め手になったのが昨シーズンのビジャレアルでの経験だ。

 昨夏、同じくヨーロッパリーグに出場し、その野心的なプロジェクトに惹かれて入団したが、そこで待っていたのは熾烈なポジション争いだった。その点、ソシエダでタケの直接のライバルとなるはずだったポルトゥとアドナン・ヤヌザイはイマノル・アルグアシル監督の高い信頼を得ている。

 ベテランのダビド・シルバもタケが主戦場とするポジションでプレーする機会がある。ソシエダは早くから熱心にアプローチをかけていたが、レギュラーを確約することはなかった。上昇志向の強いクラブとしては当然のスタンスである。

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