東京五輪では全試合に先発出場
臥薪嘗胆の5年間だった。
主将として挑んだ2016年のリオデジャネイロ五輪はグループステージ敗退。一敗地に塗れた。18年のロシア・ワールドカップではメンバー入りを果たしたが、最後まで出場機会は訪れなかった。ベルギーとの決勝トーナメント1回戦で歴史的死闘を演じたチームを、ベンチから支えることしかできなかった。
「ここに来られたことは自分にとって本当に大きかった」
悔しさを押し殺し、顔を上げた遠藤航はさらなる成長のため海を渡る必要性を痛感し、18年夏にベルギー1部のシント=トロイデンへと新たな戦場を求めた。そして19年夏に当時ドイツ2部のシュツットガルトにレンタル移籍すると、闘士としての資質が開花する。
「ボールを奪う感覚はかなり洗練された」
シュツットガルト2年目の昨シーズン、チームの主軸となっていた遠藤はリーグ最多のデュエル勝利数(476回)を記録。公称178センチ・76キロと決して大きくないものの、中盤で放った存在感は特大で、ブンデスリーガ1部の“デュエルキング”に輝いた。
そして21年。オーバーエイジとして五輪出場を打診され、快諾した。「自国開催でやれることはすごく光栄なこと。リオの時に悔しい思いをしているので、5年間でどれだけ成長したかを見せたい」と、揺るぎない決意を明かしていた。
主将として挑んだ2016年のリオデジャネイロ五輪はグループステージ敗退。一敗地に塗れた。18年のロシア・ワールドカップではメンバー入りを果たしたが、最後まで出場機会は訪れなかった。ベルギーとの決勝トーナメント1回戦で歴史的死闘を演じたチームを、ベンチから支えることしかできなかった。
「ここに来られたことは自分にとって本当に大きかった」
悔しさを押し殺し、顔を上げた遠藤航はさらなる成長のため海を渡る必要性を痛感し、18年夏にベルギー1部のシント=トロイデンへと新たな戦場を求めた。そして19年夏に当時ドイツ2部のシュツットガルトにレンタル移籍すると、闘士としての資質が開花する。
「ボールを奪う感覚はかなり洗練された」
シュツットガルト2年目の昨シーズン、チームの主軸となっていた遠藤はリーグ最多のデュエル勝利数(476回)を記録。公称178センチ・76キロと決して大きくないものの、中盤で放った存在感は特大で、ブンデスリーガ1部の“デュエルキング”に輝いた。
そして21年。オーバーエイジとして五輪出場を打診され、快諾した。「自国開催でやれることはすごく光栄なこと。リオの時に悔しい思いをしているので、5年間でどれだけ成長したかを見せたい」と、揺るぎない決意を明かしていた。
チーム合流直後の6月3日。フル代表に0-3で敗れた試合後のロッカールームで、CBを務めた橋岡大樹(シント=トロイデン)を厳しく諭した。
「浅野(拓磨)にぶち抜かれんなよ。あれは潰さないとダメよ」
スピード勝負であっけなく振り切られた甘い対応。それは国際試合で命取りとなる。歴戦のボランチによる言葉は重く響いた。
五輪本番では全試合に先発出場し、絶大な存在感を放った。出色の出来だったのはグループステージ第2戦のメキシコ戦。真っ向から挑んできた相手とのデュエルを制し、鋭いインターセプトから何度も前方へボールを持ち運んだ。
まさに獅子奮迅の働きだったが、「ブンデスではもっと高いインテンシティの中でプレーしなきゃいけない。ブロックを敷かれる相手よりも(向かってくるほうが)自分の持ち味は出しやすかった」と余裕すら漂わせた。
言葉とプレーで範を示し、経験の浅い若手の成長を促す。それは森保一監督がオーバーエイジに求めていた姿そのものだった。
勝ち進むごとに一体感を増したU-24代表について、「いいチームだと思う。気を抜いているわけでもなく、仲は良いし、やることはやる厳しさも持っている」とポジティブに評価。田中碧や冨安健洋ら多くの選手たちと同様、チームに対する遠藤の愛情も深かった。
誓いを立てたメダル獲得には届かなかった。それだけは心残りだろう。けれど、真夏の東京で示した5年間の成長には、偽りのない研鑽の日々が凝縮されていた。
構成●サッカーダイジェスト編集部
【東京五輪】男子サッカー 全試合結果&グループステージ順位表
「浅野(拓磨)にぶち抜かれんなよ。あれは潰さないとダメよ」
スピード勝負であっけなく振り切られた甘い対応。それは国際試合で命取りとなる。歴戦のボランチによる言葉は重く響いた。
五輪本番では全試合に先発出場し、絶大な存在感を放った。出色の出来だったのはグループステージ第2戦のメキシコ戦。真っ向から挑んできた相手とのデュエルを制し、鋭いインターセプトから何度も前方へボールを持ち運んだ。
まさに獅子奮迅の働きだったが、「ブンデスではもっと高いインテンシティの中でプレーしなきゃいけない。ブロックを敷かれる相手よりも(向かってくるほうが)自分の持ち味は出しやすかった」と余裕すら漂わせた。
言葉とプレーで範を示し、経験の浅い若手の成長を促す。それは森保一監督がオーバーエイジに求めていた姿そのものだった。
勝ち進むごとに一体感を増したU-24代表について、「いいチームだと思う。気を抜いているわけでもなく、仲は良いし、やることはやる厳しさも持っている」とポジティブに評価。田中碧や冨安健洋ら多くの選手たちと同様、チームに対する遠藤の愛情も深かった。
誓いを立てたメダル獲得には届かなかった。それだけは心残りだろう。けれど、真夏の東京で示した5年間の成長には、偽りのない研鑽の日々が凝縮されていた。
構成●サッカーダイジェスト編集部
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