高い理想を追い続け、最終ラインの選手や他のGKとも細部から積み上げを行なう
左右から日本のゴールめがけて繰り出されるオーストラリアのクロス。仕掛けてくることは分かっていても、発射点を全て封じることはできない。この攻撃を正確なキャッチで防ぎ、クリーンシートにつなげたのが、なでしこジャパンの山下杏也加だ。
守護神が、ここに来てさらなる成長を見せているのは、技術面だけでなく、メンタルの安定も寄与しているかもしれない。2年前の女子ワールドカップでは、ビッグセーブを重ねてチームを救ってきたが、一方で孤高を保つイメージもあった。現在では、高い理想は追い続けながらも、最終ラインの選手や他のGKたちと、細部から積み上げを行なっている。
守護神が、ここに来てさらなる成長を見せているのは、技術面だけでなく、メンタルの安定も寄与しているかもしれない。2年前の女子ワールドカップでは、ビッグセーブを重ねてチームを救ってきたが、一方で孤高を保つイメージもあった。現在では、高い理想は追い続けながらも、最終ラインの選手や他のGKたちと、細部から積み上げを行なっている。
前回の千葉合宿最終日に行なわれた、男子高校生との練習試合では、最終ラインがスピードの違いに戸惑い、ビルドアップにも苦しんだ。キックオフから、10分、20分と自陣深くに張りつけられる時間が続いていく。外から見ている我々としては、GKにストレスがかかる戦況にも思えたが、ピッチの中にいる当人は、自分のセーブで無失点の時間を引き延ばす楽しみを感じていたらしい。
「立ち上がりに押される部分はあったと思いますが、それでも、そこで失点しなかったのが、自分の中ですごくポジティブなイメージがあって。前半は0対0で行って、そこから自分たちがいかに得点できるかというのが今の日本の戦い方かなと思っているので(耐える時間帯も)自分には、すごいストレスではありませんでした」
山下は「練習試合という時点で、どれだけ自分たちはできるのか。(前の選手が)この千葉合宿で最終確認ができたか。何を得られたのかなというのを後ろから見ていました」と話していたが、フィールドプレーヤーもそのゲームで得た課題への対応策を、オーストラリア戦で披露した。
「相手の3トップが中央に集まってくるのはある程度、事前の情報で分かっていた」と熊谷紗希(FCバイエルン・ミュンヘン)。それを想定して、サイドバックが外に開いてパスの受け皿になり、ビルドアップをスムーズに進めた。また、相手が前がかりになってきた時間帯には、ボランチや前線の選手を吸収して同数や数的不利の状況を作らせない。
「立ち上がりに押される部分はあったと思いますが、それでも、そこで失点しなかったのが、自分の中ですごくポジティブなイメージがあって。前半は0対0で行って、そこから自分たちがいかに得点できるかというのが今の日本の戦い方かなと思っているので(耐える時間帯も)自分には、すごいストレスではありませんでした」
山下は「練習試合という時点で、どれだけ自分たちはできるのか。(前の選手が)この千葉合宿で最終確認ができたか。何を得られたのかなというのを後ろから見ていました」と話していたが、フィールドプレーヤーもそのゲームで得た課題への対応策を、オーストラリア戦で披露した。
「相手の3トップが中央に集まってくるのはある程度、事前の情報で分かっていた」と熊谷紗希(FCバイエルン・ミュンヘン)。それを想定して、サイドバックが外に開いてパスの受け皿になり、ビルドアップをスムーズに進めた。また、相手が前がかりになってきた時間帯には、ボランチや前線の選手を吸収して同数や数的不利の状況を作らせない。