サイドからの攻撃は強みだが、対戦相手の研究も進む。
湘南戦でスコアレスドローに終わった広島は、首位・浦和との勝点差が6に広がった(浦和は1試合未消化)。エースの佐藤寿人は試合後「第1ステージ優勝を諦めたくはない」と気丈に語ったが、その背中が遠のいた現実を受け止める選手たちの表情は一様に厳しかった。
【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・14節
浅野拓磨によれば、余裕を持って試合に入るため、「最低でも勝点1を拾って帰れればいい」とチーム全体で話していたという。もちろん、それはあくまで余裕を持たせるためであって、当然勝点3を取るつもりだったが、結果は“最低限”の勝点1にとどまった。
この日は、序盤からスピードと推進力を武器とする柏好文とミキッチの両ウイングバックからの崩しを軸に攻撃を展開。ドリブル数とクロス数がリーグ2・3位の両者を活かそうという狙いだが、対戦相手もそこはある程度想定してくるところ。「サイドからの攻撃は、基本最後にクロスを上げてくる。クロスへの対応を含め、中がしっかりついて、セカンドボールもしっかり拾えればそこまで問題ない」という湘南の遠藤航の言葉からも読み取れる。
選手・監督とも「チャンスはあった」と話すように、そのサイドアタックを中心に相手ゴールには迫った。54分、ミキッチのクロスに佐藤寿人がフリックヘッド、61分には佐藤のスルーパスに柴﨑晃誠が左足を振り抜いてゴールネットを揺らすもオフサイド。特に後者は非常に際どい判定だったが、悔やむべきは47分にドウグラスがGKと1対1のビッグチャンスを決められなかったほうだろう。
「先行逃げ切り」を図りたい広島にとって、詰めの甘さは大きな課題だ。これは今季無得点に終わった公式戦が7試合にのぼることからも明らか。加えて、中央での連動した崩しは、髙萩洋次郎や石原直樹がいた頃に比べて極端に回数が減っている。森保監督も「今年のテーマのひとつ」とコンビネーションプレーの必要性を認める一方で、キャプテンの青山敏弘はそのリスクの大きさを警戒している。
「中はどこのチームも固めていて、そこを敢えて突っ込んでいくのはリスクが高い。外(サイド)から入れてセカンドボールを拾う作業はできているし、今はそれで安定して結果が出ているので、もちろんプラスアルファは考えていかないといけないですけど、これをベースにもっと外の使い方を向上させていければいいと思う」
【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・14節
浅野拓磨によれば、余裕を持って試合に入るため、「最低でも勝点1を拾って帰れればいい」とチーム全体で話していたという。もちろん、それはあくまで余裕を持たせるためであって、当然勝点3を取るつもりだったが、結果は“最低限”の勝点1にとどまった。
この日は、序盤からスピードと推進力を武器とする柏好文とミキッチの両ウイングバックからの崩しを軸に攻撃を展開。ドリブル数とクロス数がリーグ2・3位の両者を活かそうという狙いだが、対戦相手もそこはある程度想定してくるところ。「サイドからの攻撃は、基本最後にクロスを上げてくる。クロスへの対応を含め、中がしっかりついて、セカンドボールもしっかり拾えればそこまで問題ない」という湘南の遠藤航の言葉からも読み取れる。
選手・監督とも「チャンスはあった」と話すように、そのサイドアタックを中心に相手ゴールには迫った。54分、ミキッチのクロスに佐藤寿人がフリックヘッド、61分には佐藤のスルーパスに柴﨑晃誠が左足を振り抜いてゴールネットを揺らすもオフサイド。特に後者は非常に際どい判定だったが、悔やむべきは47分にドウグラスがGKと1対1のビッグチャンスを決められなかったほうだろう。
「先行逃げ切り」を図りたい広島にとって、詰めの甘さは大きな課題だ。これは今季無得点に終わった公式戦が7試合にのぼることからも明らか。加えて、中央での連動した崩しは、髙萩洋次郎や石原直樹がいた頃に比べて極端に回数が減っている。森保監督も「今年のテーマのひとつ」とコンビネーションプレーの必要性を認める一方で、キャプテンの青山敏弘はそのリスクの大きさを警戒している。
「中はどこのチームも固めていて、そこを敢えて突っ込んでいくのはリスクが高い。外(サイド)から入れてセカンドボールを拾う作業はできているし、今はそれで安定して結果が出ているので、もちろんプラスアルファは考えていかないといけないですけど、これをベースにもっと外の使い方を向上させていければいいと思う」