セルティックの新指揮官に就任した横浜F・マリノスの前監督、アンジェ・ポステコグルーが意気込みを語った。クラブ公式サイトが伝えている。

　ポステコグルーは、メルボルン・ヴィクトリーやオーストラリア代表監督などを経て、2018年から横浜で指揮を執ると、それまで守備的なイメージの強かったチームを180度方向転換。超攻撃的スタイルへと舵を切り、就任２年目には15年ぶりのJ１制覇をもたらした。

　昨季もアジア・チャンピオンズリーグでクラブ史上初の決勝トーナメント進出へ導き、今季もリーグで上位を争っていたが、今年６月スコットランドからの名門からオファーを受けたことで、シーズン途中で日本に別れを告げ、欧州へ挑戦の場を移していた。

　来月20日に初陣となるチャンピオンズ・リーグ予選のミッティラン（デンマーク）戦を控え、24日にグラスゴーで最初のトレーニングを行なった55歳のオーストラリア人指揮官は、就任後初の記者会見を実施。昨季は２位に終わり、10年ぶりにライバルのレンジャーズへ覇権を明け渡したセルティックを率いるにあたり、決意をこう示している。
 

「サポーターは情熱的で、それは求めているものだ。私と私の歴史を知っている人は、自分が２位で終わることを良しとしないことを知っているだろう。私はこれまで特定の方法でプレーし、目標を達成するというキャリアを歩んできた。ここでもそれを目指す。サポーターやクラブに関わる全ての人が、我々のサッカーがエキサイティングなものであることを、初日から実感してくれることを望んでいる」

　就任の発表があった際には、欧州での監督実績がないポステコグルーを不安視する声が少なくなかったことも事実だ。ただ、本人はこのことは一切気に留めず、結果で応えてみせることを力強く誓った。

「私がセルティックの監督に就任すると発表された時、少し複雑な反応があったようだが、私が知っているのは、セルティックのサポーターの100％が私の成功を望んでいるということだ。セルティック・パークにファンが戻ってくるのが待ち遠しいよ。私の役割は、みんなが誇りに思えるようなサッカークラブ、毎週見るのが楽しみになるようなチーム、誰もが話題にするようなチームを提供することだ。

　それが実現できれば、成功は後からついてくる。これまでのところ、みんなが素晴らしいサポートをしてくれているので、それを実際に体験するのが待ち遠しい」

　アジアでは実績十分のポステコグルーは、優勝が至上命題とされる世界的ビッククラブで、その名を轟かすことはできるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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