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【喜熨斗勝史の欧州戦記|第3回】セルビアから見たジャパン評は「面倒くさい相手」。選手も「日本代表のパスの回し方は勉強になる」

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2021年06月21日

セルビアと日本、両国にとって良いテストマッチになった

喜熨斗コーチ(写真左)とストイコビッチ監督(写真右)。6月11日に日本戦に挑んだ。ⓒセルビアサッカー協会

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 セルビア代表のドラガン・ストイコビッチ監督を右腕として支える日本人コーチがいる。“ピクシー”と名古屋でも共闘し、2010年のリーグ優勝に貢献した喜熨斗勝史だ。

 そんな喜熨斗氏がヨーロッパのトップレベルで感じたすべてを明かす連載「喜熨斗勝史の欧州戦記」。第3回は、6月11日に行なわれた日本戦について語ってくれた。
 
――◆――◆――
 
 今回はやはり日本代表戦の話題ですね。6月11日、神戸のノエビアスタジアムで開催された親善試合。ミスター(ドラガン・ストイコビッチ監督)とともに、私はセルビア代表コーチとして母国との一戦に臨みました。

 両国国歌斉唱。『君が代』を聞く前は“どういう気持ちになるのだろうか”と思っていました。そして目をつぶり、明鏡止水の心境で流れるメロディーに耳を傾けました。沸き上がってきた感情は……複雑とか葛藤とかではなく「日本代表コーチ陣はどういう気持ちで聞いているのだろう。次は向こうの立場で聞けると良いなあ」というシンプルな感情。新型コロナ感染防止対策の一環で発声はできませんでしたが、セルビア国歌とともに日本国歌も心の中で歌わせてもらいました。

 試合はご存知のように、セルビア代表は0-1で敗れました。もちろん負けたのは悔しいです。ですがミスターも試合後の会見で口にしていたように「結果よりも内容が大事」ということに相違はないです。

 今回の来日メンバーはMFフィリップ・コスティッチ(フランクフルト)やMFドゥシャン・タディッチ(アヤックス)らほとんどの主軸が休養に充てたので、国際Aマッチ初出場の選手は12人。親善試合のジャマイカ戦(7日/三木防災)も含めて多くの若手を起用し、18歳のFWネマニャ・ヨヴェッチ(パルチザン)や21歳のFWデヤン・ヨヴェリッチ(ヴォルフスベルガー)ら若手がどれだけできるのかを知ることができました。

 3月のワールドカップ欧州予選でも同様の失点をしたようにクロスボールへの修正も明確になっています。それは9月に再開するワールドカップ欧州予選へ向けた我々の収穫でしたし、また今年の国際Aマッチをすべて圧勝してきた日本代表にとっても重圧の掛かる僅差の試合ができたのは良かったのではないでしょうか。振り返れば、両国にとって良いテストマッチになったと感じています。
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