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“ポスト長友”探しはいまだ難航中。期待したいのは浦和のレフティ【元日本代表左SB岩本輝雄の見解】

カテゴリ:連載・コラム

岩本輝雄

2021年06月18日

守備面はある程度、計算できるが、攻撃面がどうしても物足りない

“ポスト長友”は森保ジャパンの課題のひとつ。有力な候補者はいまだ不在と言っていい状況だ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 日本代表の左サイドバック、長友佑都の後継者になりえる選手はいるのか。

 長友本人が今もトップレベルにある以上、基本的には大きな問題はない。でも、次世代を考えれば後継者が出てこなければいけないし、長友に不測の事態があった場合、彼と同じくらいのパフォーマンスを示す人材がいなければ、チーム力は一気に落ちる。

 酒井宏樹がレギュラーを張る右サイドバックは、底上げが進んでいる。ドイツで研鑽を積む室屋成が着実に力を付けてきているし、フロンターレの山根視来はそこに割って入るだけの資格があることを証明しているよね。

 でも、左はどうか――。“ポスト長友”は森保ジャパンのひとつの課題だと思うけど、正直に言えば、計5試合が組まれた5・6月シリーズでも、同時期に活動していたU-24代表にも、“正解”が見つからなかった。

 佐々木翔、小川諒也、中山雄太、旗手怜央、古賀太陽……。みんな良い選手だし、代表に名を連ねてしかるべき実力者だと思う。それでも決め手に欠けるというか、長友の座を脅かすだけのインパクトを残せたかというと、疑問符が付く。

 守備面はある程度、計算できる。チームのコンセプトを守りながら、組織的かつ堅実にプレーできている。でも攻撃面がどうしても物足りなく映る。今、欧州各地で開催されているEUROと見比べても、その思いはより一層、強くなる。

 ハードな守備は当たり前として、前に出て行く時のスピードや、サイドを抉る時の力強さ。敵陣に入ってから、どれだけ強烈な何かを見せられるか。
 
 攻撃センスに溢れて、理想は左利き。その条件で言えば、レッズの山中亮輔は面白いんじゃないかな。スピードがあって、左足のキックはパンチがあるし、クロスも鋭い。カットインしてからのミドルもある。

 懸念は、ビルドアップや守備時に、時折集中力を欠いたプレーが見られること。やっぱりサイドバックはDFだし、自陣でのミスが少なくないと、監督としては使いづらいと思う。守備の安定感を高められれば、山中の代表復帰は十分ありえるはず。

 クロスやオーバーラップで言えば、小川も良いものを持っているよね。これから国際舞台をさらに積んでいけば、一気に化けるかもしれない。

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