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【岩本輝雄】パッと思い浮かんだ最適解は柴崎岳。前線のタレントを生かすも殺すもボランチ次第だ

カテゴリ:連載・コラム

岩本輝雄

2021年06月14日

世界で勝つには中盤の配給力がひとつカギになる

世界基準で見た場合、先日のセルビア戦では中盤の配給力が少し物足りなかった。スピーディかつ正確にボールを捌ける柴崎のような存在が必要か。(C)SOCCER DIGEST

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 日本代表の試合を見るとき、いつも考えるのは「これがワールドカップだったら……」ということ。もっと言えば「ワールドカップで勝ち進むには……」と想像して見ている。

 その基準で考えると、この前のセルビア戦は少し物足りなかった。

 ヨーロッパのチームは、アジアのチームと比べてやっぱりガツガツ来る。ガタイも良いし、リーチも長いから、アジア予選の感覚でプレーすると、通るはずのパスも引っ掛けられてしまう。

 相手のプレッシャーの強度が上がったなかでもテンポを出すには、中盤の配給力がひとつカギになる。セルビア戦ではビルドアップの段階で、逆サイドへの展開や縦に入れるべきタイミングで、同サイドにリターンしたり、後ろに下げたりする場面がやや目についた。

 ボールは握れているし、ミスをしているわけでもない。ポゼッションはできているけど、どこか手詰まり感がある。前の選手が相手のギャップにスッと入ってきているけど、そこにパスが入らなかったり、とか。

 たとえばこれがモドリッチやチアゴ・アルカンタラだったら、時間をかけずにバシッとサイドチェンジや縦パスを入れるよね。ワールドカップでベスト8やベスト4で対峙するのは、そういうレベルの選手たち。そこで対等に戦う、もしくは上回れるようにならないと、世界で上は目指せないと思う。

 世界のトップレベルの選手たちは、トラップする前に次に何をすべきかがイメージできているんだと思う。そしてファーストタッチが抜群にうまい。そのイメージを体現するために、スピーディに寸分の狂いもなくボールを置く。数ある選択肢の中から最も有効なプレーをセレクト。もちろん繰り出すパスも正確だ。
 
 プレッシャーがかかったなかで、1秒を争う中盤のエリアでスムーズに展開できる日本人選手って誰がいるのか。パッと思い浮かんだのは柴崎だった。テンポが良いし、プレーも正確。機を見て前に出て行ってフィニッシュに絡むセンスがあるのも強みだ。

 ハードワークをこなすのは、世界では当たり前。そのうえで何ができるか。

 大迫、鎌田、南野、伊東、久保、堂安、三笘、上田……日本のアタッカー陣にはタレントが粒ぞろい。彼らを生かすも殺すもボランチ次第。その視点で、今後も日本代表の試合を見ていきたいと思う。

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