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「フランクフルトに残る」と発言し、史上初のCL行きにも現実味。それでもヒュッター監督がボルシアMG行きを決断したワケ【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2021年04月25日

奇遇にもコバチ移籍発表と同日に…

ボルシアMG戦の前にマルコ・ローゼと挨拶を交わすヒュッター(右)。 (C)Getty Images

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 フランクフルトのファンにとって、4月13日は“暗黒の日”として刻まれたのかもしれない。アディ・ヒュッター監督がボルシアMG移籍を公表した日であり、2018年、当時指揮官だったニコ・コバチの翌シーズンからのバイエルン監督就任が公表されたのも同じ日だったのだ。

 今回のヒュッター移籍発表後には、フランクフルトサポーターから「なぜチャンピオンズ・リーグに出られるチャンスが大きいのに、ヨーロッパリーグ出場も危ないボルシアMGへ移籍するんだ。理解できない!」という反応が少なからずあった。それはそうだろう。過去に例がないほどの好調さでリーグを疾走し、とくに後半戦は28節終了時でバイエルンと並ぶ勝点を稼いでいたのだから。

 これ以上になくすべてがかみ合い、これ以上にない最高の成績で終えて、これ以上ない期待感を持って来季を迎えられると思っているのだから、ファンからしたらそれを手放す理由が思いつきようもない。

 それに、ほんの1か月前にヒュッターはこう発言していた。
 
「フランクフルトに残る」
 
 結果としてこの一言が騒動のきっかけになってしまった。2月下旬のことだ。フランクフルトのアディ・ヒュッター監督は当時すでに噂のあったボルシアMGへ移籍する可能性について質問されたテレビのインタビューで「うわさ話につきあうことは全くない。私は非常に居心地よく過ごしているフランクフルトとの契約がある。ディスカッションなどない」と回答した。

 その残留宣言から1か月後に移籍を表明したというわけで、ファンからすれば「フランクフルトでの成果すべてに感謝しているが、退陣劇は受け入れられない」と罵りたくなる気持ちは、わからないでもない。

 ボルシアMGはマルコ・ローゼのドルトムント移籍が早い段階で決まったおかげで、じっくりと後任探しに時間を使うことができた。一方で、4月というもうシーズン終了間際の段階で監督の移籍を受け入れ、ここから新しい指揮官探しをしなければならないフランクフルトは、相当のハンディを背負うことになった。これはつらい。
 
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