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金田喜稔がモンゴル戦を斬る!「最後まで緩まずに大勝した一戦で、最も驚かされたのがSB松原だ」

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年03月31日

受け手が欲しいタイミングを外さない。見事だよ

パス、クロス、ポジショニング……松原はすべてのプレーの質が高かった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部:JMPA代表撮影)

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 今日はもう、何も言うことはないね(笑)。モンゴル相手に14得点。ワールドカップ予選では史上最多の得点数だ。アルゼンチンに3-0で完勝した前日のU-24チームの戦いぶりが、A代表にとって刺激になったのかな。それはワシには分からんけど、14点も決められるほど力の差がある相手との試合で、最後まで緩まずに終えたことがなによりも素晴らしかった。

 それって、すごく難しいことなんだ。実力差があると、どうしてもどこかで集中が途切れて、ボールコントロールが乱れたり、無駄にタッチ数が多くなったり。もしくは、ちょっと相手を誘って“遊び”のプレーを見せたり、とか。そういう“遊び”もサッカーの面白さだとは思う。だけど、森保監督のチームは違った。タイムアップまで手を抜かない。指揮官のスタンスに、選手たちもしっかりと応える。

 チームの規律を守りながら、個々がそれぞれのキャラクターを見せて、与えられたポジションでやるべきことをやる。そして全員が攻守でハードワークをこなす。それをやり抜いたんだよね。前半で5得点、後半はさらに9得点。前半に5点差をつけたら、だいたい後半はトーンダウンするもんだよ。3点ぐらい取れば、誰も文句は言わない。でも、倍近いゴールを奪うんだから。一切の妥協がない。やり切る。これぞ森保サッカーの神髄と言えるかもしれない。サッカーに対する真摯な取り組み方が伝わってきたね。

 14得点とゴールラッシュを達成した選手たちを見れば、南野はやっぱり大事な試合で結果を出してみせる勝負強さを見せたし、大迫はハットトリックを達成して、伊東は2得点・3アシストと5ゴールに絡むハイパフォーマンス。守田や稲垣、古橋は代表初ゴールを記録するなど、それぞれがアピールした。

 もっとも、ワシが一番、驚かされたのは右SBの松原だ。
 
 これが代表デビュー戦にもかかわらず、まったく違和感なくプレーしていた。的確なポジショニングでビルドアップをスムーズにする。丁寧にボールを扱って、テンポ良く捌く。前にいる伊東を走らせるパス、自らが攻め上がった時のクロスも質が高く、正確だった。狙ったところに確実に蹴れていたんじゃないかな。南野の先制点もアシストしたように、受け手が欲しいタイミングを外さない。見事だよ。

 とにかくミスがない。それはオン・ザ・ボールだけでなく、味方へのサポートや気の利いた位置取りでパスコースを作ったりと、オフ・ザ・ボールでも正しく振る舞っていた。優れた状況判断でゲームメイクにも加わる。クレバーだよね。
 
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