【相模原】「我慢して、仕留める」“残留経験者”清原翔平が描く勝点50への道筋

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2021年03月11日

「そうやって戦わないと“喰われてしまう”」

技巧派レフティの清原。いかにゴールを奪うかという面でも、その活躍が期待されている。写真:徳原隆元

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 J2初参戦のSC相模原にとって、最大のミッションは「残留」だ。昨季のJ3では2位で昇格。いわば22番目のスタートで厳しい戦いを続けるなか、“残留経験者”でもある清原翔平は頼りになる存在ではないだろうか。

 清原はツエーゲン金沢所属時代、チームのJFL→J3→J2の昇格に貢献。さらに、J2昇格初年度の残留にも尽力した。J2の舞台でいかに生き残るかを、身を持って知っている貴重な選手だ。

 その経験を今の相模原にどうフィードバックするか。

「我慢するところと、しっかり攻撃で仕留めること。そこをやらないと、崩れてしまうかなと思います」

 まずは堅実に守り、そして少ないチャンスを確実にモノにする。ただ、そうした戦い方は相模原だけに限ったことではないとも言う。

「J2のどのチームも、そういうところはやっていると思います。相模原だけが守備的に我慢して戦うっていうのではなく、どこのチームもたぶんそうやって戦わないと“喰われてしまう”リーグになってきている」

 その意味では、チームの守備力には自信を持っている。

「けっこう相手にチャンスを作られてはいますけど、どフリーで打たれたりとかはそこまでない。押し込まれていても、みんな身体を張れている」
 京都との開幕戦は0-2で敗れたが、続く群馬戦は0-0のドローで、J2でクラブ史上初の勝点を掴み取った。粘り強く守ることはできている。ただし、2試合連続で無得点。次はいかに“しっかり攻撃で仕留められるか”だ。

 シャドーのポジションを任されている清原には、守備面でのハードワークはもちろん、攻撃面での働きも求められる。「まだまだ攻撃のところに関わる回数が少ない」と自らのプレーを分析。「守備は安定しているぶん、ボールを奪ったあと、個人としてもチームとしても、もっとやらないといけない。そこが課題」と表情を引き締める。

 ここまでの2試合はいずれもスタメン出場。素早く攻守を切り替えて両局面のプレーに関わり、精力的に動き回る背番号7にかかる期待は大きい。そんなチームのキーマンは「相模原は全然戦えると思うし、残留できる、しなければいけない。目標の勝点50に向かって、全員で戦っていきたい」と言葉に力をこめた。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストweb編集部)

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