バルサには守備力とリーダーシップが欠如している
今できることは3月7日に新たな会長が選出されるのを待つだけ。そして新体制の下でメッシの去就を巡る問題を解決させ、フットボールのアイデンティティを取り戻し、経営を立て直さなければならない。
その際にネックとなるのは、深刻な財政難に見舞われていること。一方で希望の星はロナルド・アラウホ、アンス・ファティ、ペドリ、フレンキー・デヨングら若手の台頭だ。
彼らを抜擢したロナルド・クーマン監督の手腕は賞賛されてしかるべきだが、ただ戦略面となるとその采配は議論の余地が生じる。結局のところ、彼もまた2015年6月にベルリンで制覇して以来、チャンピオンズ・リーグ(CL)で毎年失態を繰り返す傾向に歯止めをかけることができなかった。
【動画】メッシのイライラも限界? 信じがたい暴力行為はこちら
その際にネックとなるのは、深刻な財政難に見舞われていること。一方で希望の星はロナルド・アラウホ、アンス・ファティ、ペドリ、フレンキー・デヨングら若手の台頭だ。
彼らを抜擢したロナルド・クーマン監督の手腕は賞賛されてしかるべきだが、ただ戦略面となるとその采配は議論の余地が生じる。結局のところ、彼もまた2015年6月にベルリンで制覇して以来、チャンピオンズ・リーグ(CL)で毎年失態を繰り返す傾向に歯止めをかけることができなかった。
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ホームでのパリSG戦の大敗(1-4)で明らかになったのは、バルサには守備力、リーダーシップが欠如していることだ。クリシス(危機)はクラブ全体に波及し、責任の所在を明確にするのは困難だが、その中でクローズアップされるべきはパリSG戦を怪我で欠場したセルジ・ロベルトも含めたジェラール・ピケ、セルヒオ・ブスケッツ、リオネル・メッシの4人のキャプテンだろう。ロッカールームでキャプテンシーを発揮することができず、ピッチでも若手を牽引する存在とはなれなかった。
フットボールの劣化も著しい。ポジショナルプレー、ポゼッション、プレスに支えられたスタイルは、時代の流れか、あるいは自滅癖がもとで、その機能性を失ってしまった。パリSG戦ではキリアン・エムバペが暴れ回ったが、さらに深刻なのは相手チームのウィークポイントと見なされていたレーバン・クルザワ、アレッサンドロ・フロレンツィの両SBに自由な攻撃を許してしまったことだ。
格下相手には貫禄を見せるが、強豪を敵に回すと攻守両面で太刀打ちできないのが今のバルサだ。しかも流れが悪くなると、ハートの弱さが顔を覗かせる。
フットボールの劣化も著しい。ポジショナルプレー、ポゼッション、プレスに支えられたスタイルは、時代の流れか、あるいは自滅癖がもとで、その機能性を失ってしまった。パリSG戦ではキリアン・エムバペが暴れ回ったが、さらに深刻なのは相手チームのウィークポイントと見なされていたレーバン・クルザワ、アレッサンドロ・フロレンツィの両SBに自由な攻撃を許してしまったことだ。
格下相手には貫禄を見せるが、強豪を敵に回すと攻守両面で太刀打ちできないのが今のバルサだ。しかも流れが悪くなると、ハートの弱さが顔を覗かせる。