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5年越しの覇権奪回へ――。チームは一気に若返りも、“バチバチ”の練習で伝わる鹿島の「やってやる感」

カテゴリ:Jリーグ

岡島智哉

2021年02月11日

締めるべき部分、緩みはここまであまり見られない

トレーニング中のミニゲームで、球際に激しさを見せる鹿島の選手たち。

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 2021年の鹿島アントラーズも、相変わらずバチバチしている。

 よろめいたら負け。タッチラインを割ろうかというボールへのスライディングを怠れば、「おい!」とチームメートから怒られる。ゲーム中に際どい判定があれば「マイボーっしょ!」とあちこちから声が上がる。毎年、新加入選手が驚くという鹿島らしい雰囲気での練習が、宮崎キャンプで連日続いている。

 DF陣では最年長となった在籍4年目の犬飼智也は「バチバチやり合えているし、みんな意欲的で、いい競争が生まれている。優勝を目指そうと言っているだけじゃなく、練習の取り組みからそういう姿勢が見える」と手応えを口にした。

 昨夏に内田篤人氏が現役を引退。この冬には曽ケ端準氏もGKアシスタントコーチに就任した。山本脩斗、伊藤翔も新天地を求め、30代以上の選手4人がチームを離れたことになる。新加入は28歳のブラジル人2人と、大卒新人3人、高卒新人3人。国内クラブからの補強はなく、年齢層は一気に若返った。

 陣容が変われば空気も変わる。キャンプ中の練習を見る限り、雰囲気も強度も、とても若々しい。練習前や練習後の「ノリ」は、一見やんちゃなチームなのかなという印象も受ける。
 
 しかし、練習中の雰囲気はこれまでと変わらない。スイッチのオン、オフのボタンを全員が持っている。仮にボタンを押し忘れても、周りの雰囲気が気づかせてくれる。伝統的にバチバチしているクラブではあるが、若い選手たちがバチバチやれば、迫力というか、勢いというか、「やってやる感」が凄い。

 主将の三竿健斗、日本人最年長の遠藤康、ディフェンスリーダーの犬飼智也らが、締めるべき部分をしっかり締めている……と言いたいところだが、締めるべき部分、緩みはここまであまり見られない。

 2年目で余裕の生まれた荒木遼太郎、松村優太らが調子に乗ることもないし、エヴェラウドとファン・アラーノは黙々と走り込みのメニューをこなしている。昨季定位置を失ったクォン・スンテは若手GK陣に積極的にアドバイスを送りながらも、レギュラー奪取へギラついている。小泉慶のスライディングの切れ味は鋭いし、関川郁万の縦パスはいつだって速く、永木亮太は自慢のケツで10代の若手を吹っ飛ばしている。
 
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