現地時間1月30日(日本時間31日5時)に南米のクラブ王者を決めるコパ・リベルタドーレスの決勝が行なわれる。
ファイナルに勝ち上がってきたのは、ともにブラジルのパルメイラスとサントス。サンパウロに本拠地を置く2チームによるダービーマッチとなった。前者は11年ぶり2度目の、後者は9年ぶり4度目の大会制覇を目指して、“聖地”マラカナンで激突する。
この決勝の舞台で相まみえる両チームの横顔を、パルメイラスから紹介していこう。
■パルメイラス(ブラジル)
今大会の成績:9勝2分け1敗/ 32得点・6失点
▼キープレーヤー
DFグスタボ・ゴメス
■パラグアイ代表(27歳)
■今大会の成績:12試合・2得点
高さと強さに加え、プレー予測と状況判断が的確で、凄まじい闘志で相手攻撃陣の前に立ちはだかる。18年から在籍し、F・メロ不在時にはキャプテンを務める。
MFガブリエウ・メニーノ
■ブラジル代表(20歳)
■今大会の成績:11試合・3得点
スピードと技巧を駆使したドリブルで右サイドを切り裂き、良質のクロスで違いを作る生え抜きのウイング。チーム最大の強みであるワイドアタックのキーマンだ。
FWルイス・アドリアーノ
■ブラジル代表(33歳)
■今大会の成績:6試合・5得点
シャフタールなど欧州でも実績を残したオールラウンドタイプのアタッカーは、準決勝までにチーム最多タイの5得点を奪取。33歳ながら自慢の決定力は健在だ。
パルメイラスは臆せず伸び伸びとプレーできるか
▼チーム紹介
昨年10月末に就任したフェレイラ監督が積極的に若手を登用し、活力に満ちた攻撃的なチームを作りつつある。
志向しているのは、高い位置から強烈なプレスをかけてボールを奪い取り、あるいはハードワークを駆使した中盤の攻防で優位に立ち、素早い攻守の切り替えから直線的にゴールを目指すアグレッシブなサッカーだ。
最大の強みはサイド攻撃。長身選手が多く、セットプレーも大きな武器になっている。
一方で3バックの外側のスペースを突かれてピンチを招くケースが散見されるうえ、成長途上のチームは完成度が高いとはいえず、試合中にリズムを崩すと立て直すのが難しい。
リーベルとの準決勝も第1レグのアウェー戦に3-0と圧勝したものの、ホームでは消極的な振る舞いが祟って主導権を握られ、0-2で敗北。タイスコアに持ち込まれそうになり、肝を冷やした。
42歳の指揮官は、「経験不足を露呈した」と反省する一方で、「このような失敗を積み重ねることで、若手は成長を遂げる」と前向きにコメント。その言葉通り、この敗戦をファイナルの戦いに繋げられるか。
経験豊富な選手が揃い、試合運びが巧みなサントスのペースにはまると厄介だけに、臆せず伸び伸びとプレーして、実力を発揮できるかが勝敗を分けるポイント。前半に先制できれば理想的だ。