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メッシを支えた“名手”ガゴが現役引退を決意。不屈の闘志で何度も大怪我を乗り越える「サッカーは情熱だった」

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年11月11日

天才レドンドと比較された名手

代表のチームメイトだったメッシとは仲の良かったガゴ(右)は、黒子役としてアルゼンチンを支えた。 (C) Getty Images

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 またひとり名手がスパイクを脱いだ。

 現地時間11月10日、元アルゼンチン代表MFのフェルナンド・ガゴが、自身のSNSで現役引退を発表した。

 現在34歳のガゴは、2004年に下部組織時代を過ごしたボカ・ジュニオルスでプロキャリアをスタートさせると、ボランチとしてメキメキと力をつけ、2006年にはレアル・マドリーにステップアップ。その後は怪我に悩まさられながらも、ヨーロッパではローマとバレンシアに在籍。13年2月にベレスで母国へ舞い戻った後、同年7月に古巣ボカに復帰したガゴ。昨夏には出場機会を求めて再びベレスでプレーしていた。

 北京五輪での金メダル獲得にも貢献するなど、アルゼンチン代表でも華々しい戦績を残した。チームが決勝まで勝ち上がった2014年のブラジル・ワールドカップでは、リオネル・メッシやセルヒオ・アグエロ、ゴンサロ・イグアインら豊富なタレントが最前線に居並んだチームで、黒子役としての仕事に奔走した。

 気の利いたポジショニングやパスに加え、デビュー当時は長髪だったことから、往年の天才フェルナンド・レドンドとも比較されたガゴ。一方では、前十字靭帯断裂やアキレス腱の断裂など大怪我を負った苦労人としてのイメージも強かった。
 

 サッカー人生を脅かした怪我を乗り越えた不屈の闘志の持ち主は、自身のインスタグラムで、引退への想いを綴った。

「プロサッカー選手としてのキャリアにピリオドを打つ決心をしたことを伝えたい。15年のプロ生活を経て、満足したうえでこの道を選択した。僕は少年時代の夢の中でさえ想像できなかったキャリアを手に入れ、素晴らしい瞬間を過ごしてきた。

 ここ数年は、怪我を繰り返して、辛い時期もあったが、同時にそれは今の僕を作り上げてくれた。今では身体的な問題もなく、自分で決めた目標も達成できたから、自分なりの方法で、そして自分の決断で、適切な時にフットボールを離れることの幸せをかみしめながら、次に進むことにした。サッカーは僕の情熱だった。僕は幸運にも偉大な選手たちや良い人たちと分かち合い、交わることができたことに満足している」

 メッシらを中心にしたアルゼンチン代表の“黄金世代”を支えた名手ガゴ。セカンドキャリアでの成功を願いたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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