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「ベンチに行かなければ死んでいた」ミハイロビッチ監督が“壮絶な”昨季の開幕戦を回想。白血病で「あの日は弱り切っていた…」

カテゴリ:海外日本人

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2020年09月20日

「だれかは知らないが、わたしの命を救ってくれた」

闘病生活のため、やせ細った身体で指揮を執るミハイロビッチ。 (C)Getty Images

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 約1年前、ボローニャのシニシャ・ミハイロビッチ監督は世界を驚かせた。

 2019年7月13日、ミハイロビッチは記者会見を開き、白血病を患っていると発表した。闘病しながらの続投には世界中から励ましの声が寄せられたが、現場に監督がいないことの影響を危惧する向きもあったのは確かだ。

 だが、約1か月後の8月25日、ミハイロビッチはヴェローナとのセリエA開幕戦でベンチに座った。試合は1-1のドローに終わったが、指揮官のサプライズ登場がチーム、クラブ、メディア、イタリアサッカー界全体を勇気づけたことは間違いない。

 今回、ミハイロビッチはイタリア『Rai』のインタビューで「あの日、ベンチに行っていなければ、わたしは死んでいた」と振り返っている。

「あの日は完全に弱り切っていたんだがね。だが、あれは闘う人間の意欲と力の姿だった。(10月の)骨髄移植のドナーにずっと感謝していく。だれかは知らないが、わたしの命を救ってくれた」

 一方で、世界は昨シーズン途中から新型コロナウイルスの脅威にさらされた。夏になり、感染が発覚したミハイロビッチは「白血病を経験したら、恐れることなんてない」と笑顔で話した。

「戦争を経験したら、それから恐れるものなんてないのと同じようなものだ。わたしはずっと冷静だったよ。免疫不全だった2月や3月に感染していたら、危険だったかもしれないがね」

 1年の間に白血病と新型コロナを乗り越えてきたミハイロビッチは、現地9月21日にセリエA開幕を迎える。相手はズラタン・イブラヒモビッチらを擁するミランだ。
 
 ミハイロビッチは「次の挑戦? それは月曜の夜だ」と意気込みを表している。

「友人のイブラヒモビッチと対戦しなければならない。5失点した前回(のミラン戦)よりはうまくいくことを願おうじゃないか」

 もちろん、そうは言いつつも、ミハイロビッチは強豪相手の金星を狙っているだろう。本職のCBにコンバートされた冨安健洋のプレーにも注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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