何よりも評価すべきは――
新シーズンの幕開けとして開催されたコミュニティーシールドは、やはり話題となった。何よりも、PK戦とはいえ、昨シーズンに無類の強さを誇ったリバプールが、いまだ発展途上にあると言っても過言ではないアーセナルに敗れたニュースは、ここロンドンでも小さくない扱いを受けている。
とはいえ、日本の読者がやはり気にかけているのは、移籍後初ゴールを決めた南野拓実だろう。59分からピッチに立ち、73分にゴールを決めた日本代表FWは、わずか30分という出場時間で、とても印象深いプレーを見せ、この日のリバプールの中で最もポジティブな選手となった。
今年1月に入団して以来、決してチャンスがないわけではなかった。幾度か相手ゴールを急襲しながらもゴールがなかった南野は、リバプールという伝統のあるクラブでプレーするプレッシャーを感じていたのかもしれない。
だが、試合後にユルゲン・クロップ監督が、「重要な一歩を踏み出すことができたことにとても満足している」と語ったように、本人もようやく結果を出したことで気が楽になるだろう。
この試合の南野に対して、何よりも評価すべきは、ライバルであるロベルト・フィルミーノやモハメド・サラーよりも際立っていたことだ。ボールの受け方や判断は、昨シーズンよりも明らかに磨かれており、重要な戦力としての存在感を示したと言える。4人目のキッカーとして登場したPK戦での冷静な振る舞いからは、自信すら感じ取れた。
とはいえ、日本の読者がやはり気にかけているのは、移籍後初ゴールを決めた南野拓実だろう。59分からピッチに立ち、73分にゴールを決めた日本代表FWは、わずか30分という出場時間で、とても印象深いプレーを見せ、この日のリバプールの中で最もポジティブな選手となった。
今年1月に入団して以来、決してチャンスがないわけではなかった。幾度か相手ゴールを急襲しながらもゴールがなかった南野は、リバプールという伝統のあるクラブでプレーするプレッシャーを感じていたのかもしれない。
だが、試合後にユルゲン・クロップ監督が、「重要な一歩を踏み出すことができたことにとても満足している」と語ったように、本人もようやく結果を出したことで気が楽になるだろう。
この試合の南野に対して、何よりも評価すべきは、ライバルであるロベルト・フィルミーノやモハメド・サラーよりも際立っていたことだ。ボールの受け方や判断は、昨シーズンよりも明らかに磨かれており、重要な戦力としての存在感を示したと言える。4人目のキッカーとして登場したPK戦での冷静な振る舞いからは、自信すら感じ取れた。
クロップは、南野を過度なプレッシャーから避けさせようと、あまり多くは語らないが、私が思うに間違いなく今のパフォーマンスには満足している。もちろんチームの外にいるメディアやファンはより早い成長を期待しているが、ドイツ人指揮官は今のステップアップに一定の手ごたえを感じているはずだ。
南野は、すでにいくつものハードルを越えている。リーグを独走して、文字通り絶好調だったリバプールにシーズン途中で入ることは容易くはない。加えて、新型コロナウイルスの影響もチームに馴染まなくてはいけない彼の行く手を阻んだと言える。そうしたなかでも、成長を続けてきたからこそ、南野は早々に結果を出したのだ。
もちろん、サラー、フィルミーノ、そしてサディオ・マネとの競争は続き、プレミアリーグ連覇が望まれるチームにおいては、さらなる障壁が南野の行く手を阻むだろう。ゆえにたかが1ゴールで満足してはいけないが、アーセナルとのタイトルマッチで決めた価値は大きく、ザルツブルク時代のように躍動する姿は、今後への期待を抱かせた。
昨シーズンの優勝セレモニーでは、貢献度の少なさから堂々と振る舞えなかった南野だが、今シーズンこそは胸を張ってトロフィーを掲げてもらいたい。
取材・文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
スティーブ・マッケンジー (STEVE MACKENZIE)
profile/1968年6月7日にロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでのプレー経験があり、とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からサポーターになった。また、スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国の大学で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝に輝く。
南野は、すでにいくつものハードルを越えている。リーグを独走して、文字通り絶好調だったリバプールにシーズン途中で入ることは容易くはない。加えて、新型コロナウイルスの影響もチームに馴染まなくてはいけない彼の行く手を阻んだと言える。そうしたなかでも、成長を続けてきたからこそ、南野は早々に結果を出したのだ。
もちろん、サラー、フィルミーノ、そしてサディオ・マネとの競争は続き、プレミアリーグ連覇が望まれるチームにおいては、さらなる障壁が南野の行く手を阻むだろう。ゆえにたかが1ゴールで満足してはいけないが、アーセナルとのタイトルマッチで決めた価値は大きく、ザルツブルク時代のように躍動する姿は、今後への期待を抱かせた。
昨シーズンの優勝セレモニーでは、貢献度の少なさから堂々と振る舞えなかった南野だが、今シーズンこそは胸を張ってトロフィーを掲げてもらいたい。
取材・文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
スティーブ・マッケンジー (STEVE MACKENZIE)
profile/1968年6月7日にロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでのプレー経験があり、とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からサポーターになった。また、スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国の大学で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝に輝く。
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