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失意のCL決勝から7年…レバンドフスキは「大舞台に弱い」という批判を払拭できるか。ニャブリとの“24発コンビ”がカギを握る【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

中野吉之伴

2020年08月23日

C・ロナウドとベイルを凌駕

チャンスメークでもフィニッシュでも貢献するレバンドフスキ(右)とニャブリ。 (C)Getty Images

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 現地時間23日に行なわれるチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝戦で、ドイツ王者バイエルンはパリ・サンジェルマンと対戦する。

 ここまでCL10試合で42得点をあげている攻撃陣で特に絶好調なのが、ロベルト・レバンドフスキとセルジュ・ニャブリの2人だ。このコンビのゴール数は合わせて24得点で、13-14シーズンにマークしたレアル・マドリーのクリスチアーノ・ロナウドとガレス・ベイルの23得点を超えている。

 8月21日に32歳の誕生日を迎えたレバンドフスキは円熟味を増し、あらゆるプレーの精度が非常に高い。今シーズンのCLではここまで15ゴールをあげ、得点王はもはやゆるぎない。

 ゴールへの嗅覚は他の追随を許さないレベルにあるが、エゴイスティックすぎもしない。バルセロナ戦でも、リヨン戦でも味方のシュートチャンスを作り出すプレーが多く、相手が予測できない巧みなパスからアシストも量産している。身体の使い方に無駄がなく、得点を生み出すプレーのイメージがとても豊富なのだ。

 加えて守備でもチームのためにしっかりと汗をかく。プレッシングの先陣として鋭いプレスで相手のビルドアップを許さない。カールハインツ・ルンメニゲCEOは「レバンドフスキは過去最高のシーズンを送っている」と、称賛を惜しまない。
 

 本人は「個人としてのベスト記録を成し遂げるのが目標じゃないよ。ほしいのはタイトルだ」とコメント。まさにそのためにレバンドフスキはバイエルンに来た。2013年、バイエルンがCL優勝を喜んでいる傍ら、ファイナルで敗れたドルトムントでプレーしていたレバンドフスキは悲嘆に暮れていた。あのタイトルを自分も手にしたい。ようやくあと少しで手の届くところまできた。

「レバンドフスキはタイトルがかかったビックマッチだと活躍できない」と揶揄されることもある。だが、舞台は整った。今度こそ、自信のプレーでチームを優勝に導き、そうした雑音すべてを吹き飛ばしてみせると意気込んでいることだろう。

 一方、ここまで9得点のニャブリは準決勝のリヨン戦で2ゴールを挙げ、チームを決勝へと導いた。特に先制点は、序盤リズムを掴みかねていたチームに、落ち着きをもたらす貴重な一撃だった。監督のハンジ・フリックも「セルジの個人パフォーマンスが我々に安定感をもたらしてくれた」と絶賛した。

 試合後、ニャブリは「相手の5バックの後ろにスペースが生まれることはわかっていた」と明かしていたが、どのようにそこを使うのか、どのようにそこを突くのか。その当たりのタイミングと駆け引きが非常に優れている。
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