「すごく難しいと感じているのは戦術の使い分け」
本誌「サッカーダイジェスト」の最新号で、広島の森島司がインタビューに応じてくれた。シャドーで才能が開花した理由からチームのことまで、様々なテーマに対して紳士的にたくさん語ってくれて、本当に感謝している。
そのなかで興味深いコメントがあった。昨季に成熟したポゼッションと、今季新たにオプションとして導入したショートカウンターについて話を展開し、ふたつの戦術の使い分けについて聞いた際の返答である。インタビュー実施日は7月15日、3節で大分に1-2で敗れ、4節で鳥栖と0-0で引き分けたあとのタイミングだった。
「今、すごく難しいと感じているのは戦術の使い分けですね。連戦による体力面も考慮すれば、昨季のようにポゼッションできたほうがやっぱり良いんですよ。でもショートカウンターで得点も増えたので、そのふたつをどう使い分けるか。一番良いのは、ポゼッションで敵陣に押し込んだあと、そこでボールを失ったらショートカウンターを使うことですけど、言葉で言うほど実際は簡単じゃない。広島は先制すれば、自陣の守備時に5-4-1にシステムを変えて堅守で守り切れるチーム。実際に横浜FCとのルヴァンカップ初戦(〇2-0)、鹿島戦(〇3-0)、神戸戦(〇3-0)と結果も出ました。でも、やっぱり守備すると疲れますからね。ボールを保持できたほうが良いんです。だから本当に難しい」
インタビューのあとは、5節のC大阪戦が1-2、6節のG大阪戦が0-1と連敗。公式戦3連勝中に機能したショートカウンターに戦術の軸が傾き過ぎて徐々に歯車が狂い、不振に陥った印象だった。実際に5節までのリーグ戦はすべてポゼッション率で相手より下回っていて、昨季に成熟したパスサッカーをようやく取り戻したのはG大阪戦。55.1%のポゼッション率を記録したが、それでも勝てなかった。
そのなかで興味深いコメントがあった。昨季に成熟したポゼッションと、今季新たにオプションとして導入したショートカウンターについて話を展開し、ふたつの戦術の使い分けについて聞いた際の返答である。インタビュー実施日は7月15日、3節で大分に1-2で敗れ、4節で鳥栖と0-0で引き分けたあとのタイミングだった。
「今、すごく難しいと感じているのは戦術の使い分けですね。連戦による体力面も考慮すれば、昨季のようにポゼッションできたほうがやっぱり良いんですよ。でもショートカウンターで得点も増えたので、そのふたつをどう使い分けるか。一番良いのは、ポゼッションで敵陣に押し込んだあと、そこでボールを失ったらショートカウンターを使うことですけど、言葉で言うほど実際は簡単じゃない。広島は先制すれば、自陣の守備時に5-4-1にシステムを変えて堅守で守り切れるチーム。実際に横浜FCとのルヴァンカップ初戦(〇2-0)、鹿島戦(〇3-0)、神戸戦(〇3-0)と結果も出ました。でも、やっぱり守備すると疲れますからね。ボールを保持できたほうが良いんです。だから本当に難しい」
インタビューのあとは、5節のC大阪戦が1-2、6節のG大阪戦が0-1と連敗。公式戦3連勝中に機能したショートカウンターに戦術の軸が傾き過ぎて徐々に歯車が狂い、不振に陥った印象だった。実際に5節までのリーグ戦はすべてポゼッション率で相手より下回っていて、昨季に成熟したパスサッカーをようやく取り戻したのはG大阪戦。55.1%のポゼッション率を記録したが、それでも勝てなかった。
森島が「言葉で言うほど簡単じゃない」と言うとおり、戦術でバランスを取るのは難題だと思っていたので、しばらく広島は苦戦すると予想していた。しかし7節の名古屋戦が中止となり、十分な準備をして臨んだ8節の横浜FC戦では、かなり改善されていた。
序盤から細かくパスをつないでポゼッションし、ボールロストしてもハイプレスで奪い返して、敵陣でアグレッシブに仕掛け続けた。不調の間に散見された攻め急ぐシーンも少なく、相手に隙が生まれた瞬間をしっかり見てから最終ラインの裏を突き、22分には森島が先制点をゲット。その後もポゼッションとショートカウンターの繰り返しで敵を押し込み続け、37分にはセットプレーの流れからドウグラス・ヴィエイラが追加点を決めた。
2-0で勝利した試合後、ポゼッションとショートカウンターの使い分けについて、城福浩監督も手応えを口にした。
「前半は非常に良かったと思います。攻め込まれる時間がゼロではなかったですけど、我々のイメージどおりの作りで押し込むシーンを作れていた。前線のモビリティ(連動性)も前回の試合よりも良かったです。ただ、後半は当たり前ですけど、相手がリスクを背負ってシステムを変えながら攻めてきた時にもう少しクオリティ高くできるようになると、相手陣で時間を費やせるし、相手が出てきたところで逆にダメ押しの3点目を取れる。取れそうなシーンはあったけど、クオリティのところはもっと高めていかないといけない。ただ、勝点3がどうしても欲しかったし、勝たないといけない試合だった。2-0になってから重心が下がってしまったけれども、我々の勝点3に対する執念を共有してピッチに立ったことを考えたら、やむを得ない。決して悪くはなかったと思います」
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