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4年目のR・ロドリゲス体制、突き進む徳島スタイル。徹底した守備戦術で挑んできた福岡を相手に見えた課題は?

カテゴリ:Jリーグ

柏原敏

2020年07月21日

リーグ1位タイの得点力を誇るも、福岡戦は得点を奪えず敗戦

突破を図る西谷に対して、福岡もタイトな守備で応戦した。写真:徳原隆元

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[J2リーグ6節]徳島0-1福岡/7月19日(日)/鳴門大塚

 リカルド・ロドリゲス監督の就任から4年目。戦術的マイナーチェンジはあるものの「攻守において主導権を握る。ボール保持率を高め、奪われても直ぐに奪い返して再び攻撃につなげる」(R・ロドリゲス監督)という軸に変わりはない。

『Aggressive & Collective/アグレッシブとコレクティブ』

 クラブが目指す土台の上に、R・ロドリゲス監督が我々を熱狂させるフットボール具現化の挑戦は続く。

 今季の成績は6節を終えて、3勝1分2敗の4位。特筆すべきはリーグ1位タイの『14』という得点力かもしれない。しかしながら、『徳島スタイル』にフォーカスした時に重要なのは単に得点だけではない。何が収穫で、何が課題だったのか。一つひとつに向き合い、成長を続ける。その作業の繰り返しができれば、必ず見えてくる景色はある。

 さて、前節・福岡戦(0-1で敗戦)を振り返ると、福岡の戦術的な守備をこじ開けることはできなかった。ただ、「最後まで身体を張り、勝利を目指して戦ってくれたことにはとても満足している」(R・ロドリゲス監督)とタイトな守備の福岡に対して、徳島もアグレッシブな姿勢を貫いた。

 その中で浮かび上がる課題に目を向けると、結果から導き出されるのは相手の守備戦術を凌駕できなかったこと。今回は特に苦戦を強いられた2点をピックアップする。

 まずひとつ目が「明らかに(岩尾)憲くんのポジションを消しに来ていた」(清武功暉)、「徹底的に消そうとしている意図を感じた」(田向泰輝)と戦術的な“岩尾消し”を受けた。単に引いて守備ブロックを形成するだけなら、徳島には攻略方法がまったくないわけではない。ただ、指揮系統を司る岩尾をケアされた中で、選択肢として挙がるサイド攻撃も「簡単にサイドへ振って、サイドから崩してもいいのではないかと思っていた。でも、(途中出場で)実際にピッチへ立つと相手のスライドも速かった」(清武)。毎年のように明確な“岩尾消し”を受ける試合は何度かあるが、最適解はまだ模索中と言った所だろうか。

 ふたつ目が、相手がボールを奪いに来ないライン設定が見受けられた。徳島がボール保持率を高める中で、昨季から積極的に取り組んでいる術がある。相手を戦略的に引き込みながら、生まれたスペースを各選手が状況判断して打開する。そのためにはコレクティブ(組織的)な戦い方と、確かな技術の両方が求められる。ただ、福岡戦では決勝弾のDF上島拓巳が「バックパスをされた時は(食いつきすぎずに)ブロックを再び作る。そこはチームとしての狙いがあり、上手く体現できたのではないか」と言及したようにプレスのオン・オフを工夫。徳島の誘いには乗らなかった。
 
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