横浜FCの大卒ルーキー、星キョーワァンが札幌との再開初戦でJデビューを飾った。３バックの右ストッパーで先発フル出場。試合は１-２で敗れたが、星自身のパフォーマンスはまずまずだった。

「全体的に、対人の間合いだったり、スピード感だったり、ビルドアップの部分もそうですし、すべてでまだまだ足りないと感じました。その中でも、何度か自分のストロングの部分を出せたシーンもあったので、そこは自信になりました」

　184センチ・80キロの恵まれたフィジカルを活かし、球際で激しくバトル。今後の活躍に期待を抱かせるには十分なパフォーマンスだった。

　課題と感じているビルドアップの部分でも、好配給を見せる場面はあった。「自信になるシーンもいくつかあった」と手応えを口にする一方、「もうちょっとできないかなと思った。また練習からしっかり意識して、できるようにしていきたい」とも。球出しの際、正確な判断や視野の確保に加えて、「ファーストタッチの部分もこだわってやっていきたい」と表情を引き締める。

　次節はアウェー柏戦。再び、出場のチャンスがあるかもしれない。

「前線にオルンガ選手や江坂選手など、個の能力が高い選手がたくさんいるので、そこをチームとしても、個人としてもどれだけ抑えられるかがポイントになると思う。自分がもし出られれば、マッチアップでは絶対に負けないようにという気持ちで戦いたい」

　ポテンシャルを秘めた若きDFのさらなる奮起に注目だ。

取材・文●広島由寛（サッカーダイジェスト編集部）

【PHOTO】サッカー史に残る無観客試合！選手、スタッフ、関係者のコロナ対策は？