メジャー大会3連覇に寄与したセスクが代表史上最高だ――スペイン代表の10番列伝

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2020年06月10日

セスク以上のナンバー10は存在せず

EURO64で初優勝に貢献したルイス・スアレス(左上)、78年W杯で10番を背負ったサンティジャナ(右上)、2大会で10番をつけ期待を裏切ったラウール(左下)、最多5大会で10番を背負いメジャー大会3連覇に導いたセスク(右下)。(C) Getty Images

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 過去のメジャートーナメントにおいて列強国の代表チームでは一体誰が栄光の10番を背負ってきたのか。歴代の担い手たちはどんな結果を残してきたのか。10番の価値や意味合いなど各国の事情に触れながら、紹介する。

 ここで触れるのは、数多くの優秀なタレントを輩出してきたスペインだ。

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 60年のバロンドール受賞者であり、EURO64でスペインに初の国際タイトルをもたらしたルイス・スアレスは、同国史上最高の選手と言われるひとり。優雅でエレガントなプレーが称賛された。これに続くのが、キャリアの大半をマドリーで過ごし、78年W杯で10番をつけたサンティジャナ。タイトル獲得こそなかったものの、質の高いフィニッシュワークを武器に、長く代表の前線に君臨した。
 
 そして、このふたり以上に母国の勝利に貢献した10番が、セスク・ファブレガスだ。EURO08以降のメジャー5大会で栄光のナンバーを背負った攻撃的MFは、うち3大会で優勝に貢献した。

 EURO08では、シャビ、アンドレス・イニエスタ、ダビド・シルバとともに「クアトロ・フゴーネス(4人の創造主)」を形成し、EURO12では、FWダビド・ビジャの不在を埋めるべく導入されたゼロトップ・システムの最前線でプレー。違いを生み出す存在となっていた。

 彼ら以上にスペイン代表で輝いた10番は、いまのところ皆無だ。ラウール・ゴンサレスも10番をつけて出場した2大会では大きく期待を裏切り、その後のディエゴ・トリスタン、フェルナンド・モリエンテス、ホセ・アントニオ・レジェス、そして現代表のチアゴ・アルカンタラも、国際大会ではほぼノーインパクトに終わっている。
 
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