５月29日、新型コロナウイルスの影響で中断となっていたJリーグの再開が発表され、７月４日のJ１再開に先立って、J２の再開、J３の開幕が６月27日に行なわれることが決まった。

　この決定を受け、４月８日から活動を休止していたJ2の千葉は、５月30日に感染予防策を十分に取ったなかで、約１か月半ぶりに全体練習を再開。非公開で行なわれたトレーニング後には佐藤寿人がオンラインでの取材に応じてくれた。

　Jリーグが帰ってくる――ようやく届いた吉報は、「ニュースで決定を知って、ああJ１より（J２が）先にスタートできるんだなと、それ率直な印象でした」という。ただ、喜びとともに再度、気を引き締める必要があるとも感じたようだ。

「まず再開の日にちが決まったこと、リーグ戦ができる喜びを素直に感じます。ただ再開までまだ時間もありますし、非常事態宣言が解除されていますが、場所によってはクラスターが起きたり、収束しているわけではないので、今日から全体練習はスタートできましたが、選手個々もこれまで通り、しっかりコンディション管理をしながら、まずは感染者を出さないというところを含めて準備をしたいです」

　再開までの期間は一か月弱。チームが活動を休止していた時期は、本格的なトレーニングを積めなかったが、「最低限のフィジカルコンディションをジャンプアップできる部分はありましたし、広島時代のトレーニングバイクがあったので、自宅で心肺機能を上げてきました」と話し、前向きな言葉を続ける。

「再開に向けてコンディションを上げなくてはいけないですが、そこの部分はほかのクラブも一緒ですし、もちろん再開の日に100パーセントのチーム状態の良さってわけにはいかないと思いますが、限られた中でなるだけ100パーセントに近い状態に迎えられるように準備をすることが大事だと思います。

　この状況にネガティブになりすぎないこと、ストレスを感じすぎないことも大切で、サッカーをできる喜びをみんな感じていますし、最初は画面を通してですが、サッカーのある日常が戻ってくるはずですし、それを作っていけるのは自分たち次第だと思います。不安はありますが、それ以上にクラブ関係者の方々のサポートもありますし、なにより感染者を出さないための環境作りをチームとして取り組んでいます。もちろん自分たちを支援、サポートしてくれている多くの方々にも自分たちがなにができるかを考えながらアクションを起こしたいです」

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