• トップ
  • ニュース一覧
  • 【日本代表 隠れ名勝負】世界を相手に指揮官も驚愕!絶頂の加茂ジャパンが披露した戦後最大の逆転劇!

【日本代表 隠れ名勝負】世界を相手に指揮官も驚愕!絶頂の加茂ジャパンが披露した戦後最大の逆転劇!

カテゴリ:連載・コラム

飯尾篤史

2020年05月13日

短期集中連載【日本代表 隠れ名勝負】vol.3 96年加茂ジャパンのメキシコ戦

96年キリンカップを戦った日本代表メンバー。ユーゴスラビア、メキシコを破って優勝を飾った。写真:サッカーダイジェスト

画像を見る

メキシコ戦で決勝点を奪った相馬。その後のフランスW杯予選でも不可欠な戦力となった。写真:サッカーダイジェスト

画像を見る

 ワールドカップやアジア最終予選、アジアカップやコンフェデレーションズカップといったメジャーな大会ではなく、マイナーな大会や親善試合においても日本代表の名勝負は存在する。ともすれば歴史に埋もれかねない“隠れ名勝負”を取り上げる短期集中連載。第2回は96年、加茂ジャパン時代のメキシコ戦を振り返る。(文●飯尾篤史/スポーツライター)

――◆――◆――

 欧州や南米の名門チームを招いて世界のトップレベルを肌で感じる――。

 1978年に生まれたキリンカップ(当時はジャパンカップ)は、日本代表の力を映し出す鑑だった。

 92年大会からは、日本と欧州、南米などの代表チームによる3か国対抗戦に変更。日本代表の強化の場として、一層欠かせない大会となる。

 92年大会ではアルゼンチン、ウェールズにいずれも0-1で惜敗し、94年大会ではフランスに1-4と大敗した。だが、加茂体制1年目の95年大会はスコットランドと0-0、エクアドルを3-0で下して3か国対抗戦になってから初優勝を果たす。

 そして、96年大会で、さらなる金字塔を打ち立てるのだ。

 国立競技場で行なわれた第1戦でストイコビッチ、サビチェビッチ、ユーゴビッチらベストメンバーを揃えたユーゴスラビアを、カズのゴールで1-0と下した加茂ジャパンは博多でメキシコを迎え撃った。

 この時、メキシコはFIFAランク12位。96年1月にはブラジルを下してゴールドカップ連覇を達成したばかり。GKカンポスやFWルイス・ガルシアら優勝メンバーが来日し、序盤から日本に対して牙をむく。

 5分にはFKからデルオルモが頭で決め、16分にはベテランのペラエスが下川健一の守るゴールを破る。

 この時点で、勝負あったかに思われた。

 だが、ここからが加茂ジャパンの真骨頂だった。

 33分、相馬直樹のクロスに走り込んだ森島寛晃が、代表初ゴールを豪快に蹴り込むと、これが反撃の狼煙になった。

 後半開始早々の46分、森島のシュートをカンポスが弾いたところをカズがプッシュして同点。さらに82分には相馬がFKをクイックリスタート、黒崎比差支とのワンツーで抜け出し、右アウトサイドで流し込んで逆転に成功。ゲーム終盤を迎え、集中を欠いたメキシコの隙を突く賢いプレーが、値千金の決勝ゴールを生み出した。
 
【関連記事】
【日本代表 隠れ名勝負】“ゾーンプレス”がハマった加茂ジャパンの歴史的快勝劇!欧州勢を相手に躍動したのは…
【日本代表 隠れ名勝負】痺れる展開でエースの一発、5万大観衆を熱狂させたカズダンス! そしてドーハへ…
「サッカーが嫌いに…」「物凄く辛かった」7か月で終焉したファルカンJAPANの真相【名勝負の後日談】
オシムのビジョン、ギドの本音…名役者が共演した90年W杯、西独vsユーゴの真相【名勝負の後日談】
【名勝負の後日談】「ジーコの技は誰にも止められない」82W杯、ブラジル最高傑作のチームはなぜ敗れたのか?<後編>

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 注目クラブを総力特集
    10月10日発売
    名門復活のとき
    清水エスパルス2024
    悲願のJ1復帰のその先へ
    スペシャル企画で徹底解剖
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 永久保存の一大特集!
    10月17日発売
    創刊30周年
    ワールドサッカー30年史
    時代を彩ったスターに名場面…
    感動、衝撃、熱狂がこの一冊に!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ