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森保ジャパン再検証<攻撃的MF編>“三銃士”を軸に定位置争いは大混戦!長友絶賛のスピードスターには決定力も

カテゴリ:連載・コラム

元川悦子

2020年05月01日

ロシアW杯後、新体制で2列目に抜擢されたのは――

日本代表の2列目は大混戦。左上から時計回りに、中島、南野、堂安、久保、原口、伊東。写真:サッカーダイジェスト写真部

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 2018年9月に発足した森保一監督率いる日本代表は、2019年のアジアカップ(UAE)やコパ・アメリカ(ブラジル)を経て、2022年カタール・ワールドカップ・アジア2次予選の戦いに突入した。その後、国際Aマッチは新型コロナウイルス感染拡大の影響で、現在はストップしている状況にあり、今後どうなるのかまだ先は見えない。いずれ来る活動再開に向けて、森保監督がこれまで、どのようにチーム強化を進めてきたのか、ポジションごとに検証していく。(文●元川悦子/フリーライター)

――◆――◆――

 日本サッカー界で最も人材豊富と言われるのが中盤のアタッカー陣だ。西野朗監督(現タイ代表)がベスト16へ導いた2018年ロシア・ワールドカップの時は原口元気(ハノーファー)、香川真司(サラゴサ)、乾貴士(エイバル)をメイン起用し、控えに本田圭佑(ボタフォゴ)や宇佐美貴史(G大阪)を回すほどの余裕があった。最終予選で結果を出した久保裕也(シンシナティ)や浅野拓磨(パルチザン)もメンバー外。指揮官にしてみれば「自分の好みの選手を選べる状態」にあるのだ。

 森保一監督が初陣となった2018年9月のコスタリカ戦(吹田)で2列目に抜擢したのは、堂安律(PSV)、南野拓実(リバプール)、中島翔哉(ポルト)というフレッシュな顔ぶれだった。堂安はこの日が初キャップで、南野はヴァイッド・ハリルホジッチ監督体制の2015年10月のイラン戦(テヘラン)と11月のカンボジア戦(プノンペン)に途中出場しただけで、A代表から3年も離れた状態だった。中島もロシア直前の2018年3月の欧州遠征(マリ、ウクライナと対戦)で株を上げたものの、最終的には落選の憂き目にあった。彼らを揃ってスタメンで送り出すのは大胆なチャレンジだと思われた。


 しかし「新2列目トリオ」の機動力とアグレッシブさは、見る者に鮮烈なインパクトを残した。ゴールという結果を残したのは南野1人だが、堂安も中島も速さと運動量、高度な技術、戦術眼を駆使してチャンスを作り続ける。「描いている絵が3人とも同じ瞬間が多いし、共通意識を持ってプレーできる」と堂安もコメントしていたが、彼らが新生ジャパンに新風を吹かせたのは間違いない。

 2018年の5試合で日本は計15ゴールと、爆発的な攻撃力を発揮したが、その原動力になったのは「三銃士」と称されたアタッカー陣。森保監督も大きな手応えを掴み、翌2019年1月に開幕するアジアカップ(UAE)でも軸に据える見込みを持っていた。
 

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