長谷部誠、鎌田大地、大迫勇也らブンデス勢6人のこれまでを総括! 最も活躍が目立ったのは?【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中野吉之伴

2020年04月21日

第25節までの成績を検証

ブンデス1部でプレーする長谷部、鎌田、大迫。(C) Getty Images

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 新型コロナウイルスの影響でブンデスリーガは中断。選手たちは自宅待機を続けていたが、各クラブは少しずつ一定の条件下(接触プレーなし、少人数など)でのトレーニングを再開しており、5月中に再開するのではないかとも報じられている。

 そこで、中断するまでの間に行なわれた試合での日本人選手の活躍ぶりを検証した。1部、2部でプレーする6人の選手について、公式戦出場記録や現地専門誌『kicker』の採点(1部2部ともに第25節まで)、本人のコメントなどをもとに紐解いていく。

※ドイツメディアの採点は1が最高、6が最低
※順位は第25節終了時点のもの

フランクフルト(12位)所属
長谷部誠
<出場成績>
リーグ戦 16試合出場0ゴール・0アシスト 『kicker』誌平均採点:3.7
DFBポカール 3試合出場0ゴール・0アシスト 『kicker』誌平均採点:3.7
EL(予選)5試合出場0ゴール・0アシスト 『kicker』誌平均採点:2.9
EL(グループリーグ・決勝T)7試合出場0ゴール・0アシスト 『kicker』誌平均採点:3.5

<総括>
 昨シーズンが非常に素晴らしかっただけに、今季はどうしても失速感がつきまとってしまうものの、前半戦ほとんどの試合でフル出場。ウインターブレイクを挟んだ後半戦も公式戦6試合のうち4試合でフル出場している。特に、ザルツブルクとのヨーロッパリーグ(EL)ラウンド・オブ32の第1レグでは、攻守に起点になるプレーで快勝劇に貢献した。テンポのいいパスワークで相手守備を翻弄し、鋭い読みでスペースをケア。そんな長谷部のプレーぶりを、監督のアディ・ヒュッターも「チームに安定感をもたらしてくれる」と、信頼を口にしている。

 ただ、ヒュッター監督はハードワークが求められる試合では、ライプツィヒから新加入のシュテファン・イルザンカーを重宝しており、試合や相手に応じて適切な選手を選んでいる。どんな試合でも長谷部というわけではない。アンカーとしてのゲームコントロール能力はチーム随一だが、スピード面でどうしても後手になることは否めない。バランスが崩れてしまうと一気に強度がもろくなる点を解決できないままでは、チームとしても、長谷部個人としても、強豪相手には厳しい戦いを強いられることになりそうだ。

フランクフルト(12位)所属
鎌田大地
<出場記録>
リーグ戦 19試合出場0ゴール・3アシスト 『kicker』誌平均採点:4.0
DFBポカール 3試合出場2ゴール・0アシスト 『kicker』誌平均採点:3.7
EL(予選) 6試合出場0ゴール・1アシスト 『kicker』誌平均採点:2.7
EL(グループリーグ・決勝T) 9試合出場6ゴール・2アシスト 『kicker』誌平均採点:3.0

<総括>
 地元紙から「ミスター・カップ戦」というニックネームをつけられている通り、カップ戦にめっぽう強い。ELとDFBポカールを合わせると18試合で8ゴール・3アシスト。リーグ戦と比べて確かに良い数字を残している。ELのアーセナル戦で2得点、ザルツブルク戦でハットトリックの活躍は、記憶に新しい。

 その分、リーグでは苦戦しているという印象を持たれがち。だが、相手のオウンゴールとなったドルトムント戦でのゴールなど、チャンスがないわけではない。鎌田自身も、「タイミングの問題。やっていれば、ブンデスでも取れるはず。実力が足りていないというわけではないと僕は思っている」と話す。継続してやってくことが大事なのは言うまでもない。

 ただ、守備固めをした相手へのプレーには改善が必要だろう。欲を言えば、中盤のスペースを消され、密着マークを受けていても、パスを引き出し、シュートチャンスに持ち込めるようにしたい。
 
ブレーメン(17位)所属
大迫勇也
<出場記録>
リーグ戦 18試合出場4ゴール・1アシスト 『kicker』誌平均採点:4.0
DFBポカール 4試合出場1ゴール・2アシスト 『kicker』誌平均採点:2.5

<総括>
 序盤は3試合で3得点と調子が良かった大迫だが、第5節RBライプツィヒ戦からチームが8試合連続未勝利と不振に陥ると、負傷の影響もあったのか、徐々にリズムを崩してしまった。第15節バイエルン戦以降、スタメン出場はわずか6試合で、『kicker』誌の平均採点は5・16と完全に不調に陥っている。

 地元メディアの『ダイヒシュトゥーべ』は「残留争いにおいて繊細過ぎるのではないか」と心配がり、フロリアン・コーフェルト監督は「ユウヤは今もボールを要求しているし、スペースでパスを受けようとしている。ただ、そこからのアクションがいつもうまくいっているわけではない」と指摘している。強い責任感から、「やらなければならない」という意識が強くなりすぎてしまい、それが逆に大迫のプレーを抑圧してしまっているのだろうか。

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