今季導入のVARに対して英国では批判も多い
リバプールが2位レスターとの勝点差を13ポイントに広げた現地時間12月29日のプレミアリーグ第20節、ウォルバーハンプトン戦(1-0で勝利)では、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)による判定を巡り、現地で議論がヒートアップしている。
まずは、サディオ・マネが前半に決勝点を挙げた場面。主審は当初、アシストしたアダム・ララーナがトラップした際にハンドリングがあったとして得点を認めなかったが、VARの介入で判定が覆り、リバプールのゴールが認められた。
次に、前半終了間際にウォルバ―ハンプトンのペドロ・ネトがネットを揺らす。しかし、クロスを入れたホニー・カストロがわずかにオフサイドだったとして、VARの介入によりウルブスの得点は取り消された。
1点が勝敗を左右する一戦だったことも踏まえ、衛星放送『Sky Sports』はVARの問題点を指摘。今季のプレミアリーグにおいて、ギリギリのオフサイドで取り消されたゴールの数が22にのぼると報道した。試合後、ウルブスの主将コナー・コーディーは「バカげている」と怒りを露にしている。
「VARは機能していない。理解できないよ。決定が僕らを殺している。VARが試合に影響しているんだ。誰もVARのことが好きじゃない」
また、ヌーノ・エスピリト・サント監督も「今日は審判について話す気がしない。助けにならないと思う」と不満を吐露した。
まずは、サディオ・マネが前半に決勝点を挙げた場面。主審は当初、アシストしたアダム・ララーナがトラップした際にハンドリングがあったとして得点を認めなかったが、VARの介入で判定が覆り、リバプールのゴールが認められた。
次に、前半終了間際にウォルバ―ハンプトンのペドロ・ネトがネットを揺らす。しかし、クロスを入れたホニー・カストロがわずかにオフサイドだったとして、VARの介入によりウルブスの得点は取り消された。
1点が勝敗を左右する一戦だったことも踏まえ、衛星放送『Sky Sports』はVARの問題点を指摘。今季のプレミアリーグにおいて、ギリギリのオフサイドで取り消されたゴールの数が22にのぼると報道した。試合後、ウルブスの主将コナー・コーディーは「バカげている」と怒りを露にしている。
「VARは機能していない。理解できないよ。決定が僕らを殺している。VARが試合に影響しているんだ。誰もVARのことが好きじゃない」
また、ヌーノ・エスピリト・サント監督も「今日は審判について話す気がしない。助けにならないと思う」と不満を吐露した。
「遠く離れたところでテレビ画面を見ている審判によって決断が下される。彼らは試合を感じていないのにね。審判はその場の決定を保つべきだよ。ここで起きる多くのことを決めるのが遠く離れた審判なんだ。だれが試合を感じ、試合の中にいて、試合の流れを感じているんだ?動きのインテンシティーなどは、すべて審判(の判定)によるものだよ」
そして、1点差で勝利したリバプールのユルゲン・クロップ監督は「我々のすぐそばにいる審判たちが直接画面を確認しに行くほうが良い。どうしてそうならないのか分からないよ」と、状況に応じてオンフィールドレビューを増やすべきと訴えている。
「オフサイドの場面はギリギリだったから、助けになったかもしれない。理解できる。だが、ハンドかどうかについては、理解できないよ。(主審が映像を確認したほうが)より早くなるはずだからね。でも、イングランドではそうなっている。我々に変えることは不可能だ」
VARの使い方を巡る議論はこの日のリバプール戦だけに限ったことではない。「VARは機能しているか?」とのSky Sportsのアンケートでは、2万4000人以上のユーザーのうち86%が「ノー」と回答している。
もちろん、今季初めてプレミアリーグに導入されたVARだけに、1年目から全員を満足させるのは難しい。だが、ピッチで戦う選手たちやベンチがサッカーの主役であり、彼らの主張に耳を傾けるべきなのも事実だ。VARは今後、どのように変化していくのだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部