現地時間12月22日、ラ・リーガ２部の第21節で、５位のウエスカが３位のサラゴサをホームに迎えたアラゴン・ダービーが開催された。

　ウエスカの岡崎慎司は４試合ぶりの先発出場。前節にスペインでの初アシストをマークしたサラゴサの香川真司もスタメンに名を連ね、日本代表で長く主力を担ってきた“２人のシンジ”の直接対決が実現した。

　最初に見せ場を作ったのは４-３-３のCFに入った岡崎だ。開始16分、左サイドからセルヒオ・ゴメスが上げたクロスにダイレクトで合わせてネットを揺らすも、VAR判定の末にオフサイドで取り消された。

　しかし、その４分後だった。またも左サイドからS・ゴメスが送り込んだグラウンダーのクロスを、DFを背負いながら岡崎が左足でねじ込み、先制点を挙げる。これが10月27日に行なわれた13節のエルチェ戦以来、約２か月ぶりとなる今シーズン４点目。ウエスカの公式ツイッターは、このゴールを「価値ある一撃だ」と伝えた。

　サラゴサも28分、４-４-２の左サイドハーフに入った香川がFKを直接狙ったが、惜しくもバー阻まれる。

　その後も岡崎にヘッドでゴールを脅かされるなど劣勢が続いたサラゴサだったが、前半アディショナルタイムに、前線に飛び出したソロが左足で豪快なシュートを叩き込み、同点に追いつく。
 

　後半の立ち上がりもホームチームがペースを握る。するとサラゴサは57分、最初の選手交代で香川を下げてイグベケメを投入。23番は悔しそうな表情を浮かべてピッチを去った。

　ウエスカが勝ち越し点を奪ったのは69分。S・ゴメスのFKをモスケラがヘッドで折り返し、ジョスエ・サーが押し込んだ。

　76分にサラゴサの右SBデルマスが危険なプレーで一発退場すると、82分にもCBのギティアが岡崎へのファウルで２枚目のイエロカード。これで11人対９人となり、ウエスカが圧倒的なアドバンテージを得る。

　試合はこのまま２－１で終了。ウエスカがサラゴサを抜いて、暫定３位に躍り出た。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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