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【山形】木山体制は終焉を迎えるもJ1昇格への土台は築かれた――転換期にあるクラブの今オフ最大のミッションは?

カテゴリ:Jリーグ

嶋 守生

2019年12月12日

「強く慰留いたしました」木山監督続投を願う2つの理由が…

20勝10分12敗で6位でプレーオフに進出したモンテディオ山形。プレーオフ1回戦は大宮に勝利したが、2回戦で徳島に敗れる。写真:滝川敏之

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 12月8日に行なわれた、J1参入プレーオフ2回戦の徳島ヴォルティス戦で敗れ、2019シーズンの戦いを終えたモンテディオ山形。その3日後には木山隆之監督の退任が発表され、3年続いた木山体制の終焉を迎えることになった。

 木山監督は「木山は雪の上にも3年と言われるように」と常々話しながら、今年を勝負の年だと位置付けていただけに、今回のプレーオフ敗退が節目のタイミングだったのは間違いない。

 しかし、相田健太郎社長が「何度もお話をさせていただき、強く慰留いたしました」とコメントを出すなど、クラブは来季も木山監督にチームを託したいという想いが強かったようだ。クラブ側にはそれだけの理由がある。

 ひとつは、木山監督自身の手腕だ。モンテディオ山形の今のクラブ規模からみれば、J2で中位から上位にいるのが妥当とされる立場。しかしそれを覆してJ1へ昇格するため、クラブは毎年昇格を目指しながらも、若手選手や活きの良い中堅選手の獲得にも力を注ぎながら、着実に土台を固め続けてきた。

 木山監督はそういったクラブからのオーダーに応えながら、石崎信弘前監督の体制から変わったばかりで、年々若返りを図るチームを戦える集団に鍛え上げてきた。1年目、2年目と、その年の主力選手を数名流出させることになっても、残った選手で基盤を作っていった。

 18年序盤に失点が続いた時には、攻撃的なスタイルから守備的なスタイルに転換してチームを立て直すなど柔軟な戦術変更も行ないながら、3年目の今年、一時は優勝や自動昇格に手が届きそうな位置にまでチームを押し上げることができていた。

 リーグ終盤戦の失速と、一発勝負のプレーオフを落として涙を飲む結果になったものの、「今年は本気で上に上がる気だった。いいチームを作ってくれたと思います」(高山明泰強化部長)と、クラブはその手腕を高く評価していたのだ。

 もうひとつの理由は、モンテディオ山形というクラブがステップアップに向けた転換期に入っていることだ。

 昨年12月に相田社長が就任して以降、クラブは次々と内部改革を進めており、今年はスタジアムイベントの刷新や来年春に完成予定の新クラブハウス建設に着手するなど話題も多かった。

 1年間続いたJ1昇格争いがそれを後押しして、ホームゲームの観客動員数も大きく伸びた。今年は174,064人とJ2所属時では過去最多となり、試合数こそ違うが、J1だった15年の170,518人を上回るほどの動員を記録。1試合平均でも昨年より1,500人近く増えている。今年はクラブ全体で見ても好調な1年だった。
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