“負けゲーム”でも勝ちにもっていける力がある
[J1リーグ第30節]鳥栖1-2横浜/11月2日/駅スタ
タイトルレースに生き残る資格があるのか。それが試されていると思った。
敵地での鳥栖戦、17分に遠藤渓太、22分にエリキがゴールネットを揺らして2点のリードを奪う。しかし、68分に1点を返されると、相手は「イケイケ、押せ押せ」(喜田拓也)となり、横浜は劣勢を強いられる。
このまま逃げ切ることができるのか。逆に3点目を奪って勝負を決定づけるか。
前日の鹿島対浦和戦では、首位に立つ鹿島がセルジーニョの挙げた虎の子の1点を守り切った。横浜対鳥栖戦の1時間遅れで始まった大分対FC東京戦では、鹿島と同勝点で並ぶ2位のFC東京が、横浜と同様に前半だけで2-0としている。
優勝争いのライバルたちが、しっかりと勝点3を掴んだ、あるいは勝利に向かって有利にゲームを進めている一方で、3位の横浜は結果的に鳥栖を2-1で振り切り、白星を手にした。FC東京も大分に勝ち、トップ3の顔ぶれは変わらず。鹿島、FC東京の上位2チームに、横浜が勝点1差で猛追する構図だ。
これで横浜はリーグで7戦負けなし。内訳は6勝1分。ひとつの引き分けを挟んで二度の3連勝を飾るなど、シーズンも最終盤を迎えた今、絶好調と言っていいだろう。
鳥栖戦は、同点に追いつかれても、逆転されていてもおかしくないゲームでもあった。77分に鳥栖の豊田陽平のヘディングシュートがクロスバーを叩くなど、相手の決定力不足に助けられた部分は否めない。横浜は自慢のポゼッションでは上回ったとはいえ、シュート数は鳥栖の9本に対して、7本。攻撃が機能していたのは、むしろ鳥栖のほうだった。
思い通りに試合を運べたわけではない。先手を取ったにもかかわらず、その後のゲームマネジメントは今ひとつだったし、マルコス・ジュニオールやエリキが相手GKとの1対1の絶好機を外すなど、フィニッシュにも課題を残した。
タイトルレースに生き残る資格があるのか。それが試されていると思った。
敵地での鳥栖戦、17分に遠藤渓太、22分にエリキがゴールネットを揺らして2点のリードを奪う。しかし、68分に1点を返されると、相手は「イケイケ、押せ押せ」(喜田拓也)となり、横浜は劣勢を強いられる。
このまま逃げ切ることができるのか。逆に3点目を奪って勝負を決定づけるか。
前日の鹿島対浦和戦では、首位に立つ鹿島がセルジーニョの挙げた虎の子の1点を守り切った。横浜対鳥栖戦の1時間遅れで始まった大分対FC東京戦では、鹿島と同勝点で並ぶ2位のFC東京が、横浜と同様に前半だけで2-0としている。
優勝争いのライバルたちが、しっかりと勝点3を掴んだ、あるいは勝利に向かって有利にゲームを進めている一方で、3位の横浜は結果的に鳥栖を2-1で振り切り、白星を手にした。FC東京も大分に勝ち、トップ3の顔ぶれは変わらず。鹿島、FC東京の上位2チームに、横浜が勝点1差で猛追する構図だ。
これで横浜はリーグで7戦負けなし。内訳は6勝1分。ひとつの引き分けを挟んで二度の3連勝を飾るなど、シーズンも最終盤を迎えた今、絶好調と言っていいだろう。
鳥栖戦は、同点に追いつかれても、逆転されていてもおかしくないゲームでもあった。77分に鳥栖の豊田陽平のヘディングシュートがクロスバーを叩くなど、相手の決定力不足に助けられた部分は否めない。横浜は自慢のポゼッションでは上回ったとはいえ、シュート数は鳥栖の9本に対して、7本。攻撃が機能していたのは、むしろ鳥栖のほうだった。
思い通りに試合を運べたわけではない。先手を取ったにもかかわらず、その後のゲームマネジメントは今ひとつだったし、マルコス・ジュニオールやエリキが相手GKとの1対1の絶好機を外すなど、フィニッシュにも課題を残した。
ネガティブな要素が少なくなかったが、だがそういう試合でも、今の横浜は勝ち切れるようになっているのも事実だ。ある意味、“負けゲーム”でも勝ちにもっていける力がある。
「ほんの少しの差で押し込まれたりとかしたけど、そこで勝ち切れたのは大きいし、それがチームの力だと思う。本当に今は、こういう勝ち切る力が一番大事」(扇原貴宏)
喜田も確かな手応えを口にする。
「失点はしたけど、相手のホームの雰囲気のなかで(相手の反撃を)食い止められたし、勝ち切れたのはチームとしてひとつ大きかった」
CBの畠中槙之輔は、先制しながらも2-3の逆転負けを喫した15節のアウェー清水戦を引き合いに出し、「そういう経験が活きて、今につながっている」と語る。
間違いなく、タイトルレースに生き残る資格があるし、頂点に立つための地力がついてきた印象だ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
【横浜F・マリノス練習PHOTO】ついに首位と勝ち点1差!逆転優勝を目指し激しい雨の中で練習する横浜を激撮!!
「ほんの少しの差で押し込まれたりとかしたけど、そこで勝ち切れたのは大きいし、それがチームの力だと思う。本当に今は、こういう勝ち切る力が一番大事」(扇原貴宏)
喜田も確かな手応えを口にする。
「失点はしたけど、相手のホームの雰囲気のなかで(相手の反撃を)食い止められたし、勝ち切れたのはチームとしてひとつ大きかった」
CBの畠中槙之輔は、先制しながらも2-3の逆転負けを喫した15節のアウェー清水戦を引き合いに出し、「そういう経験が活きて、今につながっている」と語る。
間違いなく、タイトルレースに生き残る資格があるし、頂点に立つための地力がついてきた印象だ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
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