鹿島とメルカリをつないだキーパーソンは? 3年前のレアルとの激闘もきっかけに

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2019年08月30日

「世界で勝っていくということを一緒にやりたい、と」(小泉氏)

2016年のクラブワールドカップは惜しくも準優勝。延長までもつれこんだレアル・マドリーとの決勝戦は2-4で敗れたが、柴崎は2ゴールの活躍を見せた。写真:滝川敏之

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 J1鹿島アントラーズは8月30日、新たな役員体制を発表。代表取締役社長には、クラブの経営権を取得したメルカリの取締役社長兼COOである小泉文明氏が就任した。
 
 メルカリは2018年から鎖骨スポンサーとしてクラブをサポートしてきたが、そもそもの両者の“出会い”はどこに端を発するのか。
 
 キーパーソンは、かつて鹿島に所属し、現在はスペインで活躍する日本代表MFだった。小泉新社長が当時を振り返る。
 
「実は、柴崎岳選手と食事する機会がありまして。試合観戦にも誘っていただき、そこから(取締役事業部長の鈴木)秀樹さんを紹介していただいて」
 
 日本最大のフリマアプリを運営するメルカリを立ち上げた小泉氏は、「僕らの会社も急速に立ち上がっていく過程で、グローバルに出て行きたい」と野望を抱いている。だからこそ、鹿島が準優勝を果たした2016年のクラブワールドカップでの戦いぶりには、胸を打たれるものがあったようだ。
 
「レアル(・マドリー)にギリギリのところで、悔しい想いをして負けた。あれを見て、改めてグローバルに出て、世界で勝っていくということを一緒にやりたい、と」(小泉氏)
 
 鹿島と手を組むことで、メルカリにとってのメリットもある。
 
「一緒にやることで、僕らのビジネスにも大きな影響があるのではないか。この先、日本を代表する会社になるのであれば、文化的なスポーツを支援することによって、社会に受け入れられたい。そういういろんな想いが噛み合って、スポンサーとしてご支援するようになりました」(小泉氏)
 
 鹿島とメルカリはともに“世界”というステージを見据えながら、さらなる発展と進化のために、突き進んでいく。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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