直近8試合で21得点という圧倒的な攻撃力を誇る横浜FC
横浜FCが7連勝を飾り、9戦負けなしと好調だ。快進撃を支えるのは直近8試合で21得点という圧倒的な攻撃力。それまで19試合で21得点だったことを考えると、飛躍的な進歩と言える。(横浜FCは、27節を終了して、勝点45の5位。得点42はリーグ3位の成績)
背景にあるのは、14節から指揮を執る下平隆宏新監督の選手起用・戦術が功を奏し始めたことだ。
昨シーズンの横浜FCはリーグ中盤戦から変則的な「3-5-1-1」のシステムを採用。1トップのイバ、トップ下のレアンドロ・ドミンゲスを攻撃の核に、抜群のスピードを誇る右ウイングバックの北爪健吾が頻繁にオーバーラップして得点に絡み、攻めの形をつくっていた。
するとチームは成績を上げ、対戦相手が北爪への対策を練ってきたリーグ終盤にやや失速するも、最後は4連勝で2位と勝点差なしの3位でフィニッシュ。ある程度、チームの形が完成した手応えを掴んだシーズンだった。
背景にあるのは、14節から指揮を執る下平隆宏新監督の選手起用・戦術が功を奏し始めたことだ。
昨シーズンの横浜FCはリーグ中盤戦から変則的な「3-5-1-1」のシステムを採用。1トップのイバ、トップ下のレアンドロ・ドミンゲスを攻撃の核に、抜群のスピードを誇る右ウイングバックの北爪健吾が頻繁にオーバーラップして得点に絡み、攻めの形をつくっていた。
するとチームは成績を上げ、対戦相手が北爪への対策を練ってきたリーグ終盤にやや失速するも、最後は4連勝で2位と勝点差なしの3位でフィニッシュ。ある程度、チームの形が完成した手応えを掴んだシーズンだった。
ところが迎えた今季、各チームがより一層右サイドの北爪への警戒を強めると、イバとL・ドミンゲスが孤立気味になり、攻撃が停滞して中位をさまようことに。
結果、タヴァレス監督は13節・町田戦後に解任され、下平隆宏新監督が就任。最初はシステムや選手起用など手探り状態だったが、徐々に戦い方を確立していったことで連勝が始まった。
では、細かい分析に移るとしよう――。
まずはなんと言っても息を吹き返した右サイドである。その主役は中山克広。北爪に勝るとも劣らない快足を飛ばして決定的なクロスを供給している。北爪・中山のふたりのスピードスターを擁する右サイドを止めることは、多くのチームにとって困難なタスクだ。
仮に相手チームが、厄介な右サイドをなんとか抑えたとしよう。すると今度は左サイドを、シーズン途中で新加入の松尾祐介や事実上のルーキーイヤーとなる斉藤光毅が、ドリブルで暴れ回る。1対1の場面ではかなりの確率でゴールに直結する仕事をしてくる彼らには、人数をかけて守備をせざるを得ない。
以上のように両サイドに神経を使えば、忘れてはいけないイバとL・ドミンゲスという2大エースがフリーになる。事実、監督交代の14節以降、イバが12試合出場11得点、L・ドミンゲスが10試合出場6得点と絶好調。
7月に広島から移籍してきた皆川佑介が力強いポストプレーでチームに貢献し、イバを適宜休ませられるようになったことも好材料だ。