[Ｊ２リーグ25節]横浜ＦＣ４-１山口／７月31日／ニッパツ

　Ｊ２リーグ27節の横浜ＦＣ対レノファ山口ＦＣが７月31日、ニッパツ三ツ沢球技場で行なわれ、ホームの横浜ＦＣが４－１で勝利した。

　７分に先制を許した横浜ＦＣだが、すぐさま反撃。15分、右サイドで中山克広が渡邊一仁のスルーパスに反応してクロスを上げると、ゴール前のイバがネットを揺らした。さらに36分には、再び右サイドの中山からのクロスにイバが頭で合わせ、逆転に成功した。

　２－１で迎えた60分、「俊輔ーー!!」という大歓声とともに、渡邊との交代で磐田から加入した中村俊輔が途中出場。４－２－３－１のダブルボランチに入り、横浜ＦＣでのデビューを飾った。

　中村は、守備では中盤のバランスを意識しつつ、攻撃ではシンプルなプレーでビルドアップを手助け。セットプレーのキッカーも務め、75分には左サイドから正確なサイドチェンジも見せた。

　最大の見せ場は後半アディショナルタイム、ペナルティエリア手前の左寄りの位置でＦＫを獲得。セットプレーの名手である中村にとっては絶好のエリアだっただけに、会場はＦＫ獲得時に盛り上がりを見せたが、シュートは壁に当たった。このシーンについて、報道陣から質問を受けた中村は「そんなＦＫありましたっけ？　いや、なかったと思います」とおどけた。

　試合後、中村はデビュー戦をこう振り返った。

「一番は勝てたのが良かった。（これからは）もうちょい、身体が動けるようになると思うので、単純に三ツ沢で勝てて良かったです」

　現在のコンディションについては「ちょっと足首のこともあって、今年のオフで厳しい感覚もあったんですけど、色んな人の支えがあって回復してきている」。そのうえで、「またこうやって試合に出れて、ボール蹴れてその喜びを感じながらやれたのは良かったです」と述べた。

　横浜ＦＣは70分にイバが追加点を挙げハットトリックを達成。82分には途中出場の斉藤光毅がダメ押し点を奪い４－１で勝利。チームはこれで６連勝と勢いに乗っている真っ最中だ。

　そんな横浜ＦＣで中村は「こっち来て、下さん（下平隆宏監督）が『うちはこうやっている』と僕がプレーしやすいように説明してくれている。あとは、ここのトレーナーさんとか、今までのジュビロのトレーナーさんとかにも感謝の気持ちを持ってやれるだけやりたい。あと、カズさんという良い見本がいるし、毎日が楽しい。そういう気持ちを持ってやるだけです」と意気込んだ。

取材・文●志水麗鑑（サッカーダイジェスト編集部）

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