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U-20W杯で活躍した斉藤光毅から衝撃デビューを果たした大学生まで…今季の横浜FCはルーキーが熱い!!

カテゴリ:Jリーグ

二本木昭

2019年07月04日

前半戦でのルーキーの活躍は?デビューを果たした5選手をチェック

U-20ワールドカップでも活躍した斉藤光毅は、横浜FC期待の若手だ。写真:滝川敏之

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 J1昇格候補と目されながらなかなか調子の上がらない横浜FC。今季は過去に例を見ないほど、ルーキーたちがプロデビューを果たし、「華々しい活躍」とは言えないまでも、それなりに戦力として機能している。20節終了時点での評価についてレポートしよう。

――◆――◆――

斉藤光毅(17歳)
今季成績:11試合・2得点
 プロ契約は昨年果たしたが、事実上のルーキーイヤーにあたる今年。クラブの期待通り、主に後半途中から起用され攻撃にアクセントを加えるジョーカーとして重要な戦力となっている。大きなインパクトは4月の10節・千葉戦。試合終了間際に相手陣内左サイド深くに侵入すると、マーカーをゴールラインを巧みに利用したドリブルで抜き去り、角度をつくって右足を一閃、ニアサイドを破りネットを揺らした。

 約15年に渡って横浜FCを取材してきたが、新人選手のゴールにこれほど大きな衝撃を受けたのは初めて。その将来性について副キャプテンの佐藤謙介も「何も言わなくても、勝手に育つでしょう」と太鼓判を押す。
 
草野侑己(22歳)
今季成績:7試合・1得点
 5月以降からレギュラーの座をつかみかけたが、20節・岡山戦で負傷退場。直接、得点につながるプレーでチームの勝点奪取に貢献していただけに残念なところだ。豊かなスピードとゴールへの嗅覚に優れている点が持ち味だが、前線でのミスパスや不用意なボールロストが散見される辺りが課題か。
 
松尾祐介(21歳)
今季成績:1試合・0得点
 その草野のアクシデントで、20節・岡山戦に18分から出場したのが松尾だ。本人も「まさかいきなり自分が出るとは思わなかった」と驚きを隠さない。来季加入が内定しており、今季は18節・徳島戦より特別指定選手として追加登録されている。岡山戦では出場するや否や、左サイドをドリブルで突破し、相手をひとり、ふたりと抜き去りシュートまでいく場面もあった。「一発目は絶対打ってやろうと思っていました」と強気の姿勢も見せる。

「チームに合流した当初は、プロデビューはまず無理だろうと思うほどの差がありました」と本音をもらしたが、下平隆宏監督に見出されての大抜擢。「大学とプロのいちばんの違いは守備を求められること」ということで、守備を磨きつつも魅力であるドリブルでの打開力を失わずに育ってほしいものだ。

袴田裕太郎(23歳)
今季成績:10試合・0得点
 これまで左サイドで7試合に先発し、派手さはないが攻守に無難なパフォーマンスを見せている。失点につながるプレーに絡むことがやや目立つが、攻守のバランスのとれた左サイドバックで、基本的な対人の守備やボールさばきに大きな問題はない。

 本人も「攻守両面において、ゴールに直結するプレーの大切さというものを、プロでは身にしみて感じています」とのこと。すでに1アシストをマークしているが、今後は攻撃面でアピールする場面が増えるはずだ。
 
中山克広(22歳)
今季成績:10試合・0得点
 快足を飛ばして右サイドを駆け上がるその姿は、チームの新たな武器となりつつある。自身も「スピードは通用するという自信はつきました。相手に縦を切られたときにどうするか試行錯誤している段階で、単にカットインしてシュートというだけでなく、サイドから中にドリブルして、自分の空けたスペースにパスするなど工夫したいです。あとは、中盤で簡単なミスをしてボールを失わないようにするのも課題」と語る。

 起用された当初は守備面で難があると目されていた。それに対し、同じ右サイドで縦の関係でコンビを組む右サイドバックの北爪健吾は「確かに、守備のポジショニングには問題がありました。でもそれはうまくコントロールできなかった僕の責任。彼にはなるべく守備で力を使わせないことを考えていますし、次第に彼との絡みで自分が前線に飛び出すタイミングなどもつかめてきました」と述べ、それが実を結び始めたことが20節・岡山戦の大勝(5-1)の一因であると、試合を振り返った。

 中山も「北爪さんはめっちゃ声出してくれて助かります」と信頼を寄せる。その声のかけ方も高圧的でなく「前向きなプラスの声」なので委縮することなくプレーできているという。
 
――◆――◆――

 デビュー直後はよいプレーができていても、やがて研究・対応され活躍が頭打ちになる可能性は少なくない。そうしたときにさらに一段高みに昇っていけるかが、プロサッカー選手としてのキャリア形成を左右することになるだろう。

取材・文●二本木昭(フリーライター)
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