「誰もがまた戻ってくると確信していた」
FC東京からレアル・マドリーに加入した久保建英は、カナダのモントリオールで行なわれているトップチームのプレシーズンキャンプに参加中だ。
カスティージャ(Bチーム)の所属ながら、ビッグネームと混じって堂々とプレーする18歳の姿に、スペイン・メディアもその実力を認め始めているようだ。
7月14日付のスペイン紙『AS』は、「クボの一件は、この数十年のバルセロナで最悪のミスだった」と見出しを打ち、次のような記事を掲載している。
「18歳未満の選手の獲得・登録に関するFIFAによる処分の影響で、タケフサ・クボはラ・マシア(バルサの下部祖機の総称)を涙ながらに離れなければならなくなった。
タケはカンテラ(下部祖機)の中で、最も愛された少年のひとりだった。思いやりがあって、チャーミングで、やる気があり、積極的で、日本から来て短い間に、スペイン語とカタルーニャ語をあっさり習得した。
バルサで彼の指導に関わった人はみな、『トップチームに到達できる素材』と見ていた。並外れた才能と日本人らしい規律を備えた“真珠”だった。誰もがまた戻ってくると確信していた」
カスティージャ(Bチーム)の所属ながら、ビッグネームと混じって堂々とプレーする18歳の姿に、スペイン・メディアもその実力を認め始めているようだ。
7月14日付のスペイン紙『AS』は、「クボの一件は、この数十年のバルセロナで最悪のミスだった」と見出しを打ち、次のような記事を掲載している。
「18歳未満の選手の獲得・登録に関するFIFAによる処分の影響で、タケフサ・クボはラ・マシア(バルサの下部祖機の総称)を涙ながらに離れなければならなくなった。
タケはカンテラ(下部祖機)の中で、最も愛された少年のひとりだった。思いやりがあって、チャーミングで、やる気があり、積極的で、日本から来て短い間に、スペイン語とカタルーニャ語をあっさり習得した。
バルサで彼の指導に関わった人はみな、『トップチームに到達できる素材』と見ていた。並外れた才能と日本人らしい規律を備えた“真珠”だった。誰もがまた戻ってくると確信していた」
だが、久保はバルサの宿敵であるレアル・マドリーへ移籍することを選択した。記事は、「バルサはあと一歩が踏み出せなかった。『(要求された年俸が)高すぎる』と感じたのだ」と綴ったうえで、こう皮肉っている。
「(新戦力の)フレンキー・デヨングの代理人の息子で、まったく無名なオランダ人選手をバルサBに加入させたのを忘れてはならない」
最後に、鹿島アントラーズの日本代表MF安部裕葵の獲得についても触れている。
「(先週の)金曜日、鹿島がアベの移籍に関してバルサと基本合意に達したと発表した。もちろん、将来的にはいい契約だったかもしれないが、確かなのは、バルサのスタイルを知っている選手ではないということだ。ラ・マシアでクボを知っている人間にとって、彼の“喪失”は不本意だった」
カンテラで手塩にかけて育てた至宝を、あろうことか最大のライバルに奪われたバルサ。久保が大きく取り上げられる度に、ほぞを噛む思いをしている関係者は少なくないかもしれない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部